「中学数学1年 平面図形」の版間の差分

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=== 点とはなにか ===
最も基本的な平面図形は、'''点'''である。点には広がりがなく、その性質は'''位置'''のみ。位置を表す図形が点である、と考えて良い。広がりがないということは、色をつけて塗ることはもちろん、通常の筆記用具でも描くことすらできないが、これでは、ノートに形が描けるという平面図形の利点が活かせない。そこで描く人、読む人が共通のルールのもとに、点そのものではないものを描いて、点の位置を表すことにする。小さな黒丸を描いて、その中心付近に点が位置する、と考えよう。または短い線を交わらせて、その交わったところに点が位置すると決めておく。あるいは、見落としそうな小さい小さい黒い点を打って、目立つようまわりを丸で囲もう。このようなルールのもとに描かれる図形は点そのものではないが、点の位置を平面の上に描いてそのイメージを伝えるには十分である。こうした手法を「点の図示」と呼ぶ。
 
点が複数あるとき、それらを区別するために、点に名前をつける。現在の初等中等教育では、点の名前にはアルファベットの大文字、立体(傾けずにまっすぐ立てて書いた字)1文字を使って表す。アルファベットの大文字は全部で26種類しかないので、<math>\mathrm{I}</math> や <math>\mathrm{O}</math> など、数字と紛らわしい文字も、使う場面を限定して使うことがある。文字のまわりにちょっとした飾りをつけたり、文字の右下に番号の{{Ruby|添字|そえじ}}をつけて、別の文字として扱う工夫も行われる。