「中学受験社会/歴史/中巻」の版間の差分

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15世紀ごろには、中国大陸沿岸では{{ruby|'''倭寇'''|わこう}}とよばれる{{ruby|海賊|かいぞく}}による被害が深刻になっていました。明は日本に対して倭寇の取り締まりと、正式な国交を日本に求めてきました。1401年、足利義満は、この明からの要求に応じて倭寇の取り締まりを約束し、日本から外交の使者を明へと派遣しました。
そして、明は義満を日本国王に任命しの称号を与えました。室町幕府は、明との正式な貿易を1404年に始めます。
 
この明との貿易では、正式な貿易船と海賊船との区別をつけるため、{{ruby|'''勘合'''|かんごう}}という合い札を用いました。
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==== 中国以外との貿易 ====
朝鮮半島でも、1392年に{{ruby|高麗|こうらい/コリョ}}が滅び、朝鮮が成立しました。
* 朝鮮半島との貿易
:日本は同じころ、朝鮮とも貿易をはじめました。勘合とよく似た仕組みの 通信府(つうしんふ) を用いられ、通信符により正式な貿易船を確認しました。朝鮮半島に近い場所である対馬(つしま)を治める宗(そう)氏を仲介として日朝貿易が行われました。朝鮮には 倭館(わかん) という館がつくられ、外交のために日本から朝鮮に送られてきた使者をもてなし、また外交交渉するための建物がつくられた。
 
:日本は同じころ、朝鮮とも貿易をはじめました。勘合とよく似た仕組みの 通信府(つうしんふ) を用いられ、通信符により正式な貿易船を確認しました。朝鮮半島に近い場所である{{ruby|対馬|つしま}}を治める{{ruby||そう}}氏を仲介として鮮とも貿易が行われをはじめました。朝鮮には {{ruby|倭館|わかん}}という施設がつくられ、外交のために日本から朝鮮に送られてきた使者をもてなし、また外交交渉するための建物がつくられました。
* 琉球王国(りゅうきゅうおうこく)との貿易
:また、当時、沖縄には 琉球王国(りゅうきゅうおうこく) があり、琉球王国が周辺の国々との貿易をおこなっていたので、日本も琉球との貿易を1415年ごろに開始した。
:琉球の貿易相手は多くて、現在でいうフィリピンなどの東南アジアにある国々とも貿易をしていた。
 
:琉球の貿易では、中継貿易(ちゅうけいぼうえき)といって、明や日本などの国々との貿易の仲立ちとしての貿易の商売をしていた。
 
また、沖縄では1429年に{{ruby|琉球王国|りゅうきゅうおうこく}}成立しました。琉球は、中継貿易という、明・日本、東南アジアの国々との貿易の仲立ちをしていました。
 
=== 産業の発展と社会の変化 ===