「小学校社会/6学年/歴史編/国際社会に進み出す日本-明治末期から大正時代」の版間の差分

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: 1912年(明治45年・大正元年)大正天皇が即位し、元号が「'''大正'''」となりました。
: 1914年(大正3年)にヨーロッパの国々を二分した'''[[#全世界を巻き込む戦争 - 第一次世界大戦|第一次世界大戦]]'''が始まりました。日本は、イギリスやフランスの属する[[#協商国|協商国]]に参加し、敵対する[[#同盟国|同盟国]]の一つであるドイツが租借する中国の{{ruby|青島|チンタオ}}<ref name="中国地名"/>や南太平洋の島々を占領しました。1919年戦争は協商国の勝利に終わり、翌年、平和を維持するための'''[[#国際連盟|国際連盟]]'''が設立、日本は英仏などとともに常任理事国の一つとなりました。
: 国際連盟の規約(加盟国が守るルール)をつくるための会議の時に、日本は世界で初めて人種差別の撤廃を盛り込むことを提案しました({{ruby|人種的差別撤廃提案|じんしゅてきさべつてっぱいていあん}})。この提案は黒人をはじめとする人種差別に苦しんできた多くの人々を勇気づけました。しかし、欧米諸国の反対により、賛成多数にも関わらず、「全会一致でない」との理由で、この提案は否決されました。議長として会議に参加していたアメリカの大統領がこの判断をしたので、アメリカで人種差別に苦しんできた人々は自国政府の決定に反発しました。
: 第一次世界大戦は、今までに見られなかったほどの大規模な戦争で、戦場が全国土に広がり多くの工場設備なども失われ、工業生産が止まってしまったりしました。しかし、主な戦場はヨーロッパで、日本への被害はほとんどなかったため、日本は、ヨーロッパの工業生産に代わって、綿糸や綿布といった繊維製品や化学肥料など、さまざまな工業製品を輸出しました。また、日本へのヨーロッパからの輸入が止まったため、それにかわる重工業などが起こるきっかけにもなり、国際取引においても機械など高度な工業製品を輸出できる国となりました。第一次世界大戦の影響で日本の経済は急速に成長しました。