「高等学校政治経済/経済/物価の動き」の版間の差分

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==物価と景気==
=== インフレと景気との関係 ===
商品不足は供給の不足、インフレを引き起こしやすい。しかし、高値で確実に売れるという面から、好景気を引き起こすという指摘もある。だから、供給が少なめで、インフレ、しかし好景気という時期もあるだろう。
先ほどの節の説明のとおり、市場での商品不足は、インフレを引き起こしやすい。
一方、商品不足なら、もし商品を販売すれば、ほぼ確実に売れるだろうから、好景気を引き起こしやすい。
 
一方インフレ∧不景気という局面もあるだろう。前編集者が例示するのは、国家財政の不安や危機による、通貨信用の暴落、戦争や大災害による工業の破壊による商品不足、では消費者が消費を控えインフレで不景気にもなる、という。
よって、このように商品不足の場合、インフレと好景気が連動する場合もある。
 
しかし例外もあるだろう。たとえば、インフレの原因が、たとえば国家財政における財政不安・財政危機などによって通貨の信用が暴落した場合や、あるいは戦争・大災害などにより工業地帯などが破壊されて商品不足などが起きた場合などには、消費者は将来不安のために生活必需品以外の消費を控える可能性もあるので、かならずしもインフレだからといって好景気になるとは限らない。
 
なお、不況とインフレ(物価高)が同時に進行する現象を'''スタグフレーション'''(stagflation)という。(停滞(スタグネーション)とインフレーションをあわせた用語)
 
1973年の石油危機は、「'''狂乱物価'''」(きょうらん ぶっか)と呼ばれる物価上昇(インフレ)をもたらし、スタグフレーションをもたらした。(※第一学習社の検定教科書『高等学校 政治・経済』が、石油危機をスタグフレーションと記述している。)
(※ 第一学習社の検定教科書『高等学校 政治・経済』が、石油危機をスタグフレーションと認定している。)
 
なお、この1973年の石油危機のとき、トイレットペーパーが品薄になるというウワサが流れ、スーパーなどの日用品売場にトイレットペーパーを買い求める消費者が殺到した。
 
なお、この1973年の石油危機のとき、トイレットペーパーが品薄になるというウワサが流れ、スーパーなどの日用品売場にトイレットペーパーを買い求める消費者が殺到した。
さて、インフレになると、場合によっては、金銭をもっていても価値が下がっていくので、貯金をするよりも、物を買って、物資として資産をたくわえようという意識が働く結果、消費が活発になり景気が良くなる場合もある。
 
さて、インフレになると、場合によっては、金銭をもっていても価値が下がっていくので、貯金をするよりも、物を買って、物資として資産をたくわえようという意識が働く結果、消費が活発になり景気が良くなる場合もある。
 
=== デフレと景気との関係 ===