「高等学校政治経済/経済/物価の動き」の版間の差分
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インフレになると、金銭をもっていても価値が下がっていくので、貯金をするよりも、物を買って、物資として資産をたくわえようという意識が働く結果、消費が活発になり景気が良くなる場合もある。
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需要不足なら物価が下がりデフレ傾向になる。
さて、インフレと不況が同時進行することを「スタグフレーション」と呼
まず需要が少なく値を下げざるを得ないが、不況だというなら結局大した売れていない。そもそも需要が少ないというなら、その製品を作る意味さえ大したないかもしれない。
どちらにしろその企業は収入が少なく、労働者に支払う賃金にも困ることになるだろう。結局相対的に人々の所得は低下するか。所得が低下して消費も減り、さらに不況になる? しかしデフレであるから物価は低く、所得が下がってもそこそこ生活できるかもしれない。
[[File:Helix.svg|thumb|らせん]]
このように、なんらかの原因で、不況とデフレが同時進行することを'''デフレ・スパイラル'''という。(「スパイラル」とは、「らせん」という意味。「スパイラル」という単語自体
▲このように、なんらかの原因で、不況とデフレが同時進行することを'''デフレ・スパイラル'''という。(「スパイラル」とは、「らせん」という意味。「スパイラル」という単語自体には、その循環が、良い循環か、わるい循環かの、決まりはない。つまり、「デフレ・スパイラル」とは、けっして文字通りの単なる「デフレの循環」意味ではなく、「デフレが不況を深刻化させる」という価値判断を「デフレ・スパイラル」という単語は含んでいる。)
▲このデフレ・スパイラルが悪循環となって、景気を低迷させ続けかねない、というのが、近年の定説である。(検定教科書でも、そういう立場である。)
{{コラム|平成の「長期デフレ」はやや疑問視されている|
「デフレ・スパイラル」の検定教科書で説明しているような意味は、本当はウソかもしれず、単に2002年の「総合デフレ対策」のための政府見解なだけでしかないかもしれない。
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