「変形菌の採集・標本作製」の版間の差分

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生命は地球より重いのか?
現在のところ、[[w:変形菌|変形菌]]の同定は子実体によらなければ困難である。そのため、変形菌を採集し、同定や分類学の研究に供する標本を作製することは、ほぼ子実体を採集し、その標本を作製することと同義である。また、分子生物学的研究に供する培養株を新たに野外から得る場合も、通常は子実体を採集し、そこから取り出した胞子を培養することになる。また、微小な子実体を作る変形菌の子実体を得る方法として、後述の湿室培養法が用いられる
 
==採集==
===器具===
*道具箱
*:取っ手があって手で提げられる道具箱を用意し、これに以下の器具を収納する。内部がトレーで二段式になっているものは上の段が採集品の一時収納に使えるので便利である。
*標本箱
*:[http://henkeikin.org/ 日本変形菌研究会]が特注制作し、1個30円で販売しているマッチ箱状の標本箱が便利である。白ボール紙製で外箱、内箱、台紙の3部分からできており、現地で折って組み立てられるようになっている。
*:市販のプラスチックケースを用いたり、厚紙で自作する場合は、幅5cm、長さ10cm、高さ2㎝程度の大きさまでを目安にすると良い。また、内部にコの字に折った貼り付け台紙をはめ込んでおくと、後の観察に便利である。
*:野外での一時収納用に菓子折りやプラスチック製の弁当箱を用意してもよい。
*ルーペ
*:微小な子実体を探したり、見つけたものが間違いなく変形菌の子実体かどうかを確認するのに用いる。
*ピンセット
*ナイフ
*:子実体が付着した腐朽木や樹皮を削り取るのに用いる。鞘がついた果物ナイフが使いやすい。
*はさみ
*:子実体が付着した枯葉や小枝を切断するのに用いる。
*接着剤
*:台紙に標本を貼り付けるのに用いる。
**酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤 - いわゆる木工ボンド
**:乾燥は遅いが湿った基質であっても固定でき、仕上がりも美しい。
**合成ゴム系接着剤
**:速乾性に優れ、すぐに台紙に固定できるが、湿ったものの固定には適さない。
*粘着テープ
*:紙製の絆創膏やドラフティングテープのようなもの。仮収納ケースの底に標本を貼り付けるのに持ちいる。
*筆記用具(鉛筆)と野帳(フィールドノート)
*:採集データの記録
 
===子実体の発生場所===
===湿室培養法===
==標本作製==
===乾燥標本===
===プレパラート標本===
 
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