「刑法総論」の版間の差分

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その後戦後の新憲法を背景に、平野博士によって団藤博士を始めとする従前の刑法体系を価値の押し付け的な行為無価値であるとして批判し、刑法の違法性はあくまで結果無価値によるべきとする論が展開された。
 
行為無価値論の代表とされた団藤博士や大塚博士らが積極的にこれに対する反論をしなかったため結果無価値論は隆盛し学会において多数説化する。とりわけ東京谷教授や前田教授らよる対立の調和が試みられる一方でおいては山口教授ら藤木博士の逝去によって、実務は未だいわゆ平野説行為無価値論(正確には結果無価値行為無価値二元論)基本とした採るにもかかわらず刑法講座は全て結果無価値の徹底的な純粋化が図論者で占められる事態となる
 
その後大谷教授や前田教授らによる対立の調和が試みられる一方で、山口教授による平野説を基本とした結果無価値の徹底的な純粋化も図られた。
 
戦後隆盛した結果無価値論が一応の到達点を見たこと、ロースクールの開講によって学者といえども実務の実態を無視できなくなったことなどから、今後議論の方向性が変化するとも考えられる。
 
====代表的論者====