「刑法総論」の版間の差分

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=== 行為無価値論·結果無価値論 ===
====議論概要====
数ある刑法学の論点の中でも、現在最も激しく、極めて多くの論点に関係してくるものである。すなわち、刑法における違法性は行為それ自体法益を侵害したという結果悪性(無価値(及びその危険性)によるものか、それとも法益を侵害するという結果(結果行為無価値)反規範性に求めるのか、である。但し日本においては純粋な行為無価値論は主張されておらず、結果無価値に加えて行為無価値をも併せて考慮するかどうかの対立となっている。
 
====議論の歴史====
本来はドイツで成立した議論である。従前の刑法体系を結果無価値論と名付けてこれを批判し、自らの立場を行為無価値論として社会的価値観を基礎に刑法を解釈すべしと主張された。