「高等学校化学I/物質と原子」の版間の差分

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== 物質の形成 ==
物質は、元素という成分から成り立っていることは前述の通りである。しかし、物質が原子という小さな構造によって構成されているという側面もある。そこで、原子同士がどのような構造を形成して物質が形作られているのか、といった視点から物質を分けることもできる。高等学校かがく化学では主に、イオンからなる物質、分子からなる物質、原子からなる物質の三種類を考える。
 
まずは、物質を構成する原子のことなった姿である分子・イオンについて知ろう。
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: 1つ以上の原子から成り立っている。
分子は電気的に中性であるため、これらが物理的に運動する限りにおいては、電磁気の問題は基本的に発生しない。一粒が独立しているので、エネルギーの多い分子同士は反発する。しかし、エネルギーの小さな分子同士はお互いに引き合う。これによって、たとえば水は気体・液体・固体の三態を持つことになる。
また、一般に分子は原子が複数個集まって出来上がっできていることが多いが、ごく稀にたっ一つの原子だけで独立して分子となるものもいる。希ガスと呼ばれる種類の原子は、他の原子と結びつかない独立した粒子になり、かつ電荷が0であるため、分子である。
; 単原子分子 : 一個の原子から構成されている分子。
; 多原子分子 : 二個以上の原子から構成されている分子。
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| [[w:窒素|窒素]] || N<sub>2</sub> || 多原子分子 || 常温で気体。空気の70%がこの分子である。
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| [[w:水|水]] || H<sub>2</sub>O || 多原子分子 || 常温で液体だが、固体気体には別名前がある姿もおなじみだろう
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| [[w:アンモニア|アンモニア]] || NH<sub>3</sub> || 多原子分子 || 刺激臭。水によく溶け、水溶液はアルカリ性を示す。