「正気の歌」の版間の差分

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|style="background-color:#CCCCCC;text-align:center;"|'''訳'''
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|'''天地有正''' 
|天地に正有り
|天地には正気(せいき)があり、
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|'''然賦流形''' 
|然として流形を賦す
|混然として形を持たず(この世界に)ある。
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35 行
|大いに天地に満ちている
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|'''皇路清夷''' 
|皇路清夷にたれば
|大いなる道が清らかで太平な時は
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61 行
|style="background-color:#CCCCCC;text-align:center;"|'''訳'''
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|'''斉太史'''
|に在っては太史の簡
|斉では太史の[[W:ja:竹簡|竹簡]]。
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|'''在董狐筆'''
|に在っては董狐の筆
|晋では董狐の歴史を書く筆。
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77 行
|漢では蘇武の符節。
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|'''為厳将嚴將軍頭'''
|厳将嚴將軍の頭と為り
|厳顔将軍の頭と為り
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85 行
|嵆侍中の血と為る
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|'''為張睢陽''' 
|張雎陽のと為り
|雎陽を守備していた張巡の歯と為り
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|'''為常山舌''' 
|常山の舌と為る
|常山を守備していた顔杲卿の舌と為る
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105 行
|或いは[[W:ja:出師表|出師表]]と為り
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|'''鬼神泣烈''' 
|鬼神も烈に泣く
|鬼神も壮烈に泣く
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134 行
|style="background-color:#CCCCCC;text-align:center;"|'''訳'''
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|'''是所磅礴''' 
|是れ、の磅礴する所
|これらの歴史の事象は正気が噴出する所であり、
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|'''凛烈古存''' 
|凛烈として古に存す
|永遠に残る。
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|'''其貫日月''' 
|其の日月を貫くにたりては
|正気は日月さえ貫き、
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150 行
|生死などは論ずるに足りない
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|'''地维頼維賴以立''' 
|地維、りて以って立ち
|大地は正気によって存在し、
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|'''天柱以尊''' 
|天柱、りて以って尊し
|天は正気によって尊いとされる
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|'''三綱系命''' 
|三綱はに命に系り
|三綱(君臣・親子・夫婦の人倫の三つの大綱のこと)も正気によってその命を与えられたのであり、
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179 行
|ああ、私は亡国に遭い、
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|'''隷也不力''' 
|隷はに不力也り
|私は(国を救うために)実に努力が足りない。
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|'''楚囚其冠''' 
|楚囚、其冠を纓び
|私は捕虜となっても、南宋の家臣であり
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|'''車送窮北''' 
|車、窮北に送らる
|護送車によって極北(この場合は[[W:ja:大都|大都]])へ送られる
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204 行
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|''' 春院閟天黑''' 
|春の院は天に閟ざして
|春の院(牢屋)は天に閉じていて(天井があって)真っ黒である。
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211 行
|牛(他の囚人)と[[W:ja:麒麟|麒麟]](文天祥)が餌箱を同じにし、
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|'''棲鳳凰食''' 
|棲で鳳凰は食らう
|鶏(他の囚人)小屋で[[W:ja:鳳凰|鳳凰]](文天祥)が飼われている。
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235 行
|ああ、ぬかるんだこの場も
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|'''為我安楽国樂國''' 
|我が安と為らん
|私には楽園になる。
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275 行
|風が吹く軒で(哲人たちの)書物を広げて読めば、
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|'''古道照色''' 
|古の道、色を照らす
|古の道(哲人たちの正気が表現された様)が私の顔を照らしてくれる。
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