「初等数学」の版間の差分

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方程式の執筆
方程式の執筆
91 行
分母に未知数がきているものは扱いにくいことが多いので、両辺に適当な数(文字)を掛け、分母から未知数を払う。<br>
<メモ:絶対値を含む方程式>
 
 
 
これで1元1次方程式の解説を終了する。<br>
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====2元1次方程式====
2元1次方程式とは、未知数が2つで、その次数が1であるような方程式である。<br>
例:3x+2y=5,10x5x+5y3y=09<math>,{ 3a+4b \over 5}+{ 7a-5b /\over 11}=13</math><br>
三つ目の例も複雑だが、よく見ると、文字は2つで(aとb)次数も1なので、2元1次方程式である。<br>
たとえば、ひとつ目の3x+2y=5を満たすxとyの値を考える。<br>
 
すぐに見つかるのは、x=1とy=1である。しかし、この方程式を満たすのはx=1とy=1だけではない。<br>
<math>\left\{ \begin{matrix} 30x+50y=290 \\ x+y=7 \end{matrix}\right.</math>
他にも、x=5とy=-5の時も確かに方程式を満たす。また、x=0とy=<math>{5 \over 2}</math>なども方程式を満たす。<br>
実を言うと、この方程式を満たすxとyの値は無数に存在する。<br>
なので、もうひとつ、例の方程式を追加し、それを満たすxとyの値を調べてみる。<br>
<math>\left\{ \begin{matrix} 30x3x+50y2y=2905 \\ x5x+y3y=79 \end{matrix}\right.</math>を同時に満たすようなxとyの値はx=3とy=-2である。<br>
この例から予想できるように、未知数が2つの2元1次方程式がひとつだけ与えられた場合、それの解は無数に存在するが、2つの2元1次方程式が2つ与えられた時、解はただひとつに定まる(一部例外もある)。<br>
また、一般に未知数がn個の方程式がn個与えられた時は、解はただ1つに定まる(一部例外もあるが)。<br>