「ニホンイシガメの飼育法」の版間の差分

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====照明====
ニホンイシガメを飼育するうえで照明の役割は二つあります。
*カメの体を温め、消化機関の働きや代謝を促すこと
*紫外線(UVB)を吸収させ、カルシウムの生成を促すこと
 
一つの照明で二つをカバーする照明もありますが、ここではそれぞれの照明について、説明します。以下では体温を温める用途で使用する照明を「バスキングランプ」、紫外線を発生させる照明を「紫外線灯」として説明し呼びます。
一つはカメの体を温めること、もう一つは紫外線(UVB)を吸収させることです。
 
一つの照明で二つをカバーする照明もありますが、ここではそれぞれの照明について、説明したいと思います。
 
以下では体温を温める用途で使用する照明を「バスキングランプ」、紫外線を発生させる照明を「紫外線灯」として説明します。
 
=====バスキングランプ=====
今更説明するまでもなく爬虫類であるニホンイシガメは変温動物であり、体温は周囲の温度に影響されます。周りの温度があがればカメの体温もあがり、代謝が促進され動きも活発になります。また、食べた物を消化するためにもある程度の体温が必要になります。
 
野生のニホンイシガメや屋外飼育では日光浴により体温をあたためますが、水槽飼育では日光を利用することが難しいため、熱を発する照明で日光の代替にします。バスキングランプは熱さえ出ればなんでもよいのですが、広い範囲を温めるものではなく、一箇所を温めるものが向いているため、白熱灯のレフ球が安価でワット数の種類も多くお勧めです。他にも爬虫類用のハロゲンランプなども売られています。一箇所を温め、水槽内部に高温の場所から低温の場所まで温度勾配を設けることにより、ニホンイシガメが好む場所でバスキングできるようになります。
周りの温度があがればカメの体温もあがり、代謝が促進され動きも活発になります。
 
また、食べた物を消化するためにもある程度の体温が必要になります。
 
野生のニホンイシガメや屋外飼育では日光浴により体温をあたためますが、水槽飼育では日光を利用することが難しいため、熱を発する照明でお日様のかわりにします。
 
バスキングランプは熱さえ出ればなんでもよいのですが、広い範囲を温めるものではなく、一箇所を温めるものが向いているため、白熱灯のレフ球が安価でワット数の種類も多くお勧めです。
 
他にも爬虫類用のハロゲンランプなども売られています。
 
======設置場所と温度======
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紫外線灯は蛍光管タイプのものから強力な紫外線を発するメタルハドロランプなどいろいろな種類があります。
 
メーカーからもさまざまな商品が出ていますので、必ずUVBが出ているものを選んで買いましょう。
 
ただし、どの紫外線灯も日光に比べると非常にため、日光浴ができない場合の補助として使用し基本的には日光浴で紫外線を吸収させるほうが良いでしょう。逆に、週に1~2回、10分程度の日光浴ができる環境であれば専用の紫外線灯を用意する必要はありません。日光浴をよくさせて育成したニホンイシガメは、甲羅につやがあるなど、外見上も美しく育ちます。とくによく整備された飼育環境ではキズなどを負わずに長期間育成するので天然個体以上に美しい個体を育成することも可能です
 
 
 
======設置場所======
紫外線灯を設置する場合は、あまり高位置にとりつけるとただでさえ弱いUVBがさらに弱まってしまいますので、陸場から30cm程度の場所に設置しましょう。UVBは水にも吸収されてしまうため、水中にいる場合も効果はありません。
さらに弱まってしまいますので、陸場から30cm程度の場所に設置しましょう。
 
UVBは水にも吸収されてしまうため、水中にいる場合も効果はありません。
 
======使用上の注意点======
紫外線灯は使用しているとUVBの発生量が落ちていきます。商品の説明書きに交換時期が記載されていますので、まだ点灯する場合でも定期的な交換を行いましょう。
交換時期が記載されていますので、まだ点灯する場合でも定期的な交換を行いましょう。
 
UVBはガラスなどに吸収されてしまうため、水槽のふた越しに紫外線灯を設置するとUVBは吸収されてしまいますので、ふたなどは取り外しておきましょう。ただし、本来観賞魚用に設計された製品はガラスフタを設置するように説明書などで要求されていることがあります。事故が生じた場合、保証されない場合があるのでショートした場合に延焼しないように設置したり、結露した電灯で感電したりしないように注意深く扱う必要があります。
UVBはガラスなどに吸収されてしまうため、水槽のふた越しに紫外線灯を設置すると
UVBは吸収されてしまいますので、ふたなどは取り外しておきましょう。
 
====底床====