「高校化学 水銀とカドミウム」の版間の差分
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金属元素 | アルカリ金属元素 | 2族元素 | 典型金属 | 遷移金属 |
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カドミウム・水銀
カドミウム(Cd)は工業的に重要な金属元素である。ニッケルとともにニッケル-カドミウム電池として用いられたり、黄色の化合物を作ることから黄色絵の具の顔料としても用いられる。
カドミウムイオンは硫化物イオンと結合して黄色の沈殿を生じる。
- Cd2+ + S2- → CdS↓
水銀(Hg)は常温常圧下で唯一液体として存在する金属である。水銀イオンは硫化物イオンと結合して黒色の沈殿を生じる。
- Hg2+ + S2- → HgS↓
カドミウムや水銀などの重金属類は、工業でよく用いられるが、しばしば公害を引き起こした。たとえば水銀の化合物は水俣病の原因物質であり、カドミウムはイタイイタイ病の原因物質である。