「集合論」の版間の差分

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集合Sのすべての元が集合Tに属しているとき、SはTの'''部分集合'''であるといい、<math>S \subset T</math>と表す。空集合は任意の集合の部分集合である。また、S自身もSの部分集合である。S自身以外の部分集合をSの'''真部分集合'''といい、TがSの真部分集合であることを<math>T \subsetneq S</math>とあらわす。
 
また、元が集合に属しているという関係と、元がひとつだけの集合が別の集合の部分集合であるという関係とは似て非なるものである。すなわち、<math>1x \in \{1,2,3\}X</math>と<math>\{1 x \} \subset \{1,2,3\}X</math>とは、同値ではあるが表していることは異なる。この違いにはよく注意すべきである。
 
<math>X \subset Y</math>かつ<math>Y \subset X</math>を満たすときX=Yと書き、この2つの集合は等しいという。何をくだらないことを定義するのか、と思ってはいけない。数学ではしばしばまったく別の方法で定義した2つの集合X,Yが実は同じ集合であることを証明すべきときがある。そのようなときには、<math>X \subset Y</math>かつ<math>Y \subset X</math>を示せばよいのである。
 
'''冪集合'''<br />