「センター試験 英語対策」の版間の差分

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センター試験の顔ともいえる試験である。「高校の基礎を問う問題」・「高得点を取るのは実は難しい」などと評価されるが、実際の難易度はまさに英語の総合力を問う良問と言え、真の英語力があれば高得点は可能。しかし、英語の実力者が思うように得点できないと言うのも事実である。それは偏に、その問題の特異性、高得点を義務付けられる、その独特の緊張感にあるだろう。試験時間(80分)内に読解する文章量はかなり多く(近年は問題文、設問文合わせて4200語を超えている)、速読力の不足している受験生は時間不足に陥る場合がある。実力者が失敗するのはたいてい時間が足りなかったというパターンである。この傾向の変化は「英語の総合力を問う」ための措置であるが、センター試験の性質上、難解な英文やひねられた設問を出題させにくく、それらの要素抜きで平均点を安定させたい思惑も働いているためであるとも解釈されている(同様の現象は他教科の『数学II・B』においても発生している)。長文読解の解答は時に素直な応答で、時に、文章から類推すべき、ひねれられた選択肢が解答ともなる。また、様々な学力の層が受験することもあり、上位層にとってその難易度は低いもので、難関大志望者は、190点前後の得点が必須。
 
== 第一問 発音・アクセント・文強勢の意図・文の抑揚==
4単語の内1つだけ異なる発音問題の音節4単語の内1つだけ異なるアクセント、文章強勢部が伝える意味、相手の発言に対する応答の抑揚の付け方音節をそれぞれ答える問題。一問あたりの配点は低い(発音・アクセントのAとBが2点、文強勢のCとDが3点)ものの満点ねらいの人は侮れない。
 
===アクセント問題の解法===
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社会科学的な内容の読解。Aでは文章とそれを補助する図表(グラフ)を読んだ後に問題が配置される。一方、Bでは問題が先に提示され、ポスターや問診表などの日常で使用されうるものから必要な情報を読み取って解答を導く。必要な情報が英文から読解できる力が試されていると言えよう。
 
== 第五問 図表状況把握み取り問題==
1つの場面を2つの異なる視点から表現されたものをそれぞれ読解し、結局何が起こったのか、それぞれの視点の伝えたいこと、総合して判断出来ることを解答する問題。紛らわしい表現には注意したい。
図表に対応する説明文を選択する問題(その逆のパターンの問題も含む)。第四問よりも平易だが、紛らわしい表現には注意したい。A,B,Cと3つのパートから構成され、それぞれ1問ずつの出題。
 
== 第六問 長文読解問題==
長文読解。分量は一番多いが論説の展開2010年度は若干分量わかりにくいこともある減った。難易度は大問の中ではやや難しいが、それでも平易な方の部類に入る。大抵の解答は素直だが、度々解答に迷うような選択肢も垣間見える。センター試験が開始されて以来、長年小説文が出題されていたが、2008年度以降はエッセー風の論説文が出題されている。語彙レベルは若干高いが、小説文に比べ論理展開がはっきりしているとも言え、段落ごとの展開をしっかり把握することが重要である。
 
第三~六問の読解問題全般に通じていえることだが、一問一問の配点が非常に高い(6点)。そのためミスは極力避け、しっかりとした読解を心がけたい。
 
== その他==
19年度以降20ように存在する傾向変化を教訓として、決してヤマを張ってはいけないことを心しておくことが大事である。それは、過去問を解かなくていいということではない。単語、読解対策は実は教科書でもカバーできなくはない。教科書から外れた奇抜な問題や、単語は殆どない。よって、教科書を何度も繰り返して内容を正確に理解できれば高得点できる。予習ノートや教科書ガイドを活用するとより効果的である。とにかく、本文を書く、声に出すことを繰り返せば力はつく。図表や英語素材問題では、数字が出てくることが多いが、選択肢に本文と同じ数字があり、かつ本文にない数字があった場合本文にある数字は間違いであることが多い。選択肢に'''名詞の修飾'''がある場合とない場合があれば、前者は間違いであることが多い。尚、20年度の問題の第5問Aなどで使えた。問題演習は、過去問演習も大事だが、予想問題や実践問題がいい。色々な問題や文章に当たっておく必要がある。論理的な力が試されるようになってきているので、論説文などを中心に取り掛かると良い。余裕があればマーチくらいの中堅私大の過去問を解いてみるのも良い。近年、年を追うごとに全体の文章量が増加しているが、速読力の養成にはニュースなどの比較的速めの音声を聞いておくと良い。
 
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