「政治学概論」の版間の差分

多元主義について加筆
(マルクス主義の加筆)
(多元主義について加筆)
====多元主義====
[[ファイル:Naomi_Klein_portrait.jpg|thumb|right|150px|ナオミ・クライン(1970年生)はカナダ出身のジャーナリスト、社会活動家。トロント大学で学んだ後に編集者の仕事と平行して社会活動を行う。グローバリゼーションや企業による支配に対して批判的な立場から、現代の資本主義経済の評論を行うだけでなく、社会活動家としてアジアやラテンアメリカを歴訪する。著作には『ブランドなんか、いらない』、『貧困と不正を生む資本主義を潰せ』などがある。]]
多元主義の理論が国際政治の研究に導入されるようになったのは1960年代のアメリカにおいてであった。伝統的な国際政治の理論に対して多元主義の理論は多種多様な集団や団体の存在を強調しており、国家だけを中心とする現実主義や理想主銀とは異なる視角を示している。ジョン・ボートンは国家を中心とした国際政治の研究に限界があることを指摘し、世界政治の中で国家だけでなく多国籍企業(Multinational corporations)、非政府組織(Nongovernmental organization)などの行為主体を含めて分析する必要を主張している。したがって、多元主義の研究ではグリーンピース、パレスチナ解放機構、アムネスティ・インターナショナルなどの組織を研究対象と見なしながら全ての行為主体が世界政治という同一の舞台で活動しているものと想定する。古典役な多元主義の理論は経済的な交流や相互依存によって国際平和が促進されることを主張した研究者のカール・ドイッチュがいる。ドイッチュはヨーロッパにおける経済交流がヨーロッパの社会的な統合をもたらし、政治的な一体化を可能とすることを主張した。経済的相互依存が国際関係に与える影響についてコヘインとナイの研究は従来の国際政治の理論が経済的領域を軽視していたと批判し、貿易や投資、環境や人権などの争点領域にも重要性があることを踏まえながら非政府組織や国際的な市民運動が政治的な影響力を持つことを論じた。ナオミ・クラインはグローバル化を背景としながら、ナイキなどの多国籍企業がブランド力を使って発展途上国の労働市場を利用しながら低価格の商品を大量生産しており、結果として企業権力を行使しながら途上国を搾取していると論じる。そのような多国籍企業の活動は結果としてその地域の産業を衰退させ、しかも経営環境に応じて撤退することでその地域に深刻な失業問題を引き起こす。ナオミによれば、そのような多国籍企業の活動に対抗するために反企業運動が展開されており、それは世界中の市民団体のネットワークを通じて新しい形で展開されている。
 
=== 世界秩序の理論 ===
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