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<small>[[飼育法]] > ハムスターの飼育</small>
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[[画像:Hamst08082002.JPG|thumb|頬袋に餌を詰めるハムスター]]
[[w:ハムスター|ハムスター]]を飼ってみましょう。ハムスターは飼育も簡単で、人にもよくなつく、かわいらしいネズミ科の動物です。
 
=== 用意するもの ===
ハムスターを飼ってみましょう。ハムスターは飼育も簡単で、人にもよくなつく、かわいらしいネズミ科の動物です。
;=== ケージ ===
 
=== 用意するもの ===
;ケージ
{| border="1"
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:金網ケージはハムスターが上ったあと、力尽きて落下し骨折することがある(ハムスターはネズミと異なり、高い所への昇り降りは得意ではない)。特に歳をとったハムスターには水槽ケージや爬虫類ケージが薦められている。金網ケージの四方をクリアファイルや下敷きなどで「目張り」することで、安全に飼育している飼い主もいる。
:なお、日本の多くのハムスター愛好家が使用している住居として、スーパー、ホームセンター等で衣類をしまう目的で販売されている、「衣装ケース」がある。安く入手しやすく、軽い、保温性がよい、サイズが広いなどの利点がある。キャスター付のものは不意に移動してしまうため、キャスターをはずして使用したほうが安全である。
 
;=== エサ入れ ===
:[[陶磁器|陶器]]製、[[合成樹脂|プラスティック]]製など様々なものがある。[[ペットショップ]]で[[市販]]されているが、人間が使用している深さのある小さめの食器でも代用できる。また、[[野菜]]などの水分のあるものは別にエサ皿を用意しておくとよい。100円ショップの灰皿を代用する事もできる。
 
;=== 巣箱 ===
:ハムスターが姿を隠せるような大きさのものを用意する。市販の巣箱でもよいし、[[ティッシュペーパー|ティッシュ]]箱などを使って作ってもよい。牛乳パックなら防水性があって尿の汚れに対処できる。
 
;=== 回し車(ホイール) ===
[[画像:Djungarian Hamster Pearl White run wheel.jpg|thumb|回し車を回すパールホワイトハムスター]]
:広いサイズのケージでない場合は運動不足解消の為に設置する事が望ましい。特にドワーフハムスターでは野生の状態では1日に数10kmも走るので設置した方がよい。回し車がはしご状になっているものはハムスターが足を踏み外して骨折をする場合があるので対策をする必要がある。体の大きさに対して'''大き目'''のものを選ぶ。走っている時に背中がえびぞりになったり、外に落っこちてしまうものは小さすぎるので使用しない(市販で売られているドワーフ用はドワーフハムスターには小さく、ゴールデンハムスター用はゴールデンハムスターには小さい事が多い)。市販の回し車は直径はドワーフ用で12cm、ゴールデンで16cmが多いが、個体によって大きさを選ぶのがよい。また、回し車の芯にベアリングを使ったものは回す際に出る音が小さくなっている。
 
;=== 給水器 ===
:ボトル型の給水器を設置し、毎日新鮮な水を与える。先端に水漏れ防止玉が付いていないものは水漏れに注意する。稀に給水器から水を飲むことを覚えない個体もおり、その場合は深さのある皿に水を入れて飲ませる。ただし、皿がひっくりかえりやすく、水も汚れやすい。水は水道水でよい。ペットの水も市販されているが、それを買うお金で新鮮な野菜を与えたほうがよいという意見もある。
;=== 床材 ===
:;[[針葉樹]]チップ
::比較的安価で売られていて購入しやすい。針葉樹チップはハムスターがアレルギーを起こして、皮膚疾患や呼吸器疾患を起こす場合もある。
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:;コーン
::入手が比較的難しく、価格も高い。さらっとした感触が特徴で春~秋向き。冬は使用を控えた方がよい(他に気温が15℃を下回るような環境)。個体によっては食べることがあり、その場合は通常の食事に差し障るので使用しない。商品によってはハムスターの体毛の油分をとり、毛並みが良くなるものもある。また、土のように(土ほどではないにせよ)掘って遊ぶことが出来る。給水器の水が垂れる部位にカビが生えるので小まめに掃除する必要がある。
;=== 巣材 ===
:;[[キッチンペーパー]]・タオルペーパー
::シュレッダーにかけるか細かくちぎって与える。
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:;[[焼砂]]
::公園の砂などはダニなど異物が混入している場合が多いので、砂浴び用の消毒してある砂を購入することが望ましい。ハムスターは水浴びをしない代わりに砂浴びをする事で体を清潔に保つので、ケージの中に砂場を設置できない場合は定期的に砂浴びをさせるとよい。
 
;=== キャリー ===
:ケージ掃除中の待機場所や、通院時などの移動用に用意しておく。ケージと同じように、床材を敷き詰めて飲み水も用意する。あくまでも移動用なので、この中で飼育はしない。
;[[温度計]]・[[湿度計]]
:温度管理、湿度管理の為に用意しておく。通常の温度計と湿度計がついたものでよい。園芸用などで、最高値・最低値の記録できる最高最低温室時計があると1日の中の温度変化、湿度変化がわかり便利である。
 
;=== 遊具 ===
:ハムスター用にパイプなどが売られている。パイプの中で寝てしまったりする場合がある。また、分解掃除できないものは不衛生なので使用しない。[[トイレットペーパー]]の芯でも可。
:;ハムスターボール
::ハムスターが中に入って遊ぶボール型の遊具。ハムスター自身で速度調整をしたり曲がったりする事が困難なので、壁にぶつかったり、落下したりして[[骨折]]するおそれもある。使用中にハムスターボールの蓋が開き、脱走することもある。
 
;=== かじり木 ===
:歯の伸びすぎによる噛み合わせの悪くなることを予防したり、ストレス解消にもなる。市販されているが、かまぼこの板や割り箸などでも代用可能。ただし、かじり木を齧ることによって壊すことに楽しさを覚えてしまったり、歯を痛めてしまうなどの説もある。
 
=== エサ ===
==== 主食 ====
市販の固形[[ペレット]]を与える。
粗たんぱく質が16.0%以上のものが好ましく、個体にあわせ、適切な粗脂肪の量のペレットを与える。ネット通販で実験動物用のペレットが手に入り、栄養価も高く、人気がある。
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あまり多く与えてはいけないので注意すること。
 
==== 副食・おやつ ====
*穀類
*:[[アワ|粟]]、[[ソバ|蕎麦]]の実などを副食として与える。比較的低カロリーなのでダイエット用にもなる。
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*:市販のビタミン剤や乳酸菌錠剤。ハムスターの健康状態によって必要ならば与える。
 
==== 与えてはいけない食べ物 ====
*[[豆]]類
**生の[[インゲンマメ|インゲン豆]]、[[ソラマメ]]、[[ダイズ|大豆]]、落花生、[[エンドウ|えんどう豆]]
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餌として適していないもの(トイレ砂やその他食用してはいけないもの)
 
=== 保温と保冷 ===
ハムスターにとっての適温は20℃から25℃くらいとされている。室温が30℃を超えたり、15℃を下回ったりしないようにする。また、1日の気温差が10℃以上にならないようにする。
 
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暑い時期は、[[保冷剤]]等をケージの上に置く事で保冷する事ができる。この際、ケージ内に水が滴り落ちたり湿気が篭ったりしないようにする。ただし、[[ペットボトル]]に水を入れて凍らせたものは避けた方がよい。ペットボトルは冷凍させると破裂することがあり、破裂に気付かず使用すると溶けた氷でゲージ内が水浸しになる恐れがある。
 
=== 繁殖 ===
ゴールデンハムスターは齧歯類の中でも特に性周期が安定しており、メスは4日の周期で発情を繰り返す。
発情したメスは、背中側のお尻周辺を触ったり、甘噛みされると、尾を上げ交尾姿勢を取る。
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=== 事故の実例 ===
*近所の野良[[ネコ|猫]]が家に入り込んで、ハムスターを傷つける。
*ハムスターがケージの屋根にぶら下がり、降りるときに扉に足を引っ掛けて[[骨折]]する。
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'''ハムスターをケージの外に出す場合は、慎重に見守る必要がある。'''
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=== ハムスターの病気 ===
ハムスターの病気が発覚したときは、すでに症状が進行してしまっている事が多く、ハムスターが健康なときから係り付け医を見つけておいて、すぐに対処できるようにすることが大切であり、生き物を飼う上での責任でもある。
病気対策は予防が基本である。ちゃんとした食事を与え、水も毎日取り替え、ケージ内も清潔に保っておく。特に[[肥満]]は体の小さいハムスターにとって[[心臓]]への負担が大きい。[[肥満]]の程度は個体によっても異なる。
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==== 病気の種類 ====
*[[皮膚]]の病気
**[[アラカス症]]、[[ニキビダニ症]]
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**[[てんかん]]
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== 外部リンク ==
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