「簿記/総論/総説」の版間の差分

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[[ファイル:Bookkeeping-Back of Check Stubs.png|thumb|単式簿記]]
=== 簿記の意義 ===
簿記とは、事業の所有する財産や資本に生じた変動を、漏れなく記録計算整理して、その結果を明らかにする方法である。
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G-W-G<sub>1</sub>-W<sub>1</sub>-G<sub>2</sub>-W<sub>2</sub>-G<sub>3</sub>……G<sub>n</sub>
簿記は、如何にせば、かかる資本の循環を計算的に正しく把握し、その成果を明らかにすることができるかを研究するものである。けだし複雑化した今日の事業経営に対しては、一定の法則と形式とを備える把握方法によらなければ、その会計を完全に整理することができないのであって、簿記は即ちこの記帳法則とその適用とを研究するものである。
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Euromoenterogsedler.jpg|貨幣
WomanFactory1940s.jpg|労働力
2011 Nissan Leaf WAS 2011 1040.JPG|商品
Euromoenterogsedler.jpg|貨幣
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=== 簿記の目的 ===
[[ファイル:Presa de decissions.png|thumb|簿記知識の欠乏が、事業失敗の原因となったことは決して少なくない。]]
[[ファイル:Old Bailey Microcosm edited.jpg|thumb|訴訟事件の場合にはその正当なることを証明する手段として役立つ]]
簿記の目的は、これを大別して2つとすることができる。
; (1) 主目的 : 簿記は各期間の正しい業績を確かめ、かつ一定時点における事業の財政状態を明らかにするため、財産及び資本の変動を秩序正しく記録計算することを主なる目的とする。経営活動の結果いかなる成果を収め得たか、また財政の現状はいかがなったかを正しくしることが、経営者にとり必要なことは言をまたぬところであって、彼はこれをもって過去の経過を回顧する手段となすと同時に、将来採るべき方針を定める基礎とすることができるのである。いかに小規模単純なる事業でも、全然見聞や記憶だけによって経営を進めることは困難である。いわんや現今のように高度に発達した経済社会においては、経営活動は複雑を極め、これを見聞ないし記憶のごとき推算を基礎として管理するごときはほとんど不可能で、経営者は簿記の助を藉って(借りて)始めて経営活動を認識し、その成果を知り、もって合理的な経営生活を営み得るのである。従来事業経営に従事する者の簿記知識の欠乏が、事業失敗の原因となったことは決して少なくない。