「理科総合B 地学分野」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
画像追加
24 行
地球を高さ500m毎の面積で区切ってみると、高さ0から500mと-4500mから-5000mくらいのところが最も多い。これらの高い地域が'''大陸地域'''、低いところが、'''海洋地域'''だ。境界は、海岸線ではなく、水深1000mのところである。
===大陸地域の姿===
[[Image:Le mont Collon, derrière Arolla.jpg|thumb|150px|新しい山脈:アルプス山脈。険しい山々が続いている。]]
[[Image:Appalachian mountains in Tennessee.jpg|thumb|150px|古い山脈:アメリカのアパラチア山脈は浸食されてなだらかな山脈が続いている。]]
 
*安定大陸 - 先カンブリア時代から地殻変動が起こっていない。盾状地ともよばれる。
*台地 - 盾状地周辺の浅い海が上昇
36 ⟶ 39行目:
 
==プレートの動き==
[[Image:Jordens inre.jpg|thumb|150px|地球の内部構造]]
地球の内部は、地殻、マントル、核の三つに分けられる。
*[[w:地殻|地殻]] - 岩石でできている。
47 ⟶ 51行目:
 
===地層とプレートの動き===
 
*段丘 - 隆起海岸や川岸に隆起によって形成
*リアス式海岸 - 沈降で形成
55 ⟶ 60行目:
 
===島弧-海溝系の地形===
[[image:Tectonic plates (empty).png|thumb|300px|プレートの分布]]
海洋プレートが沈み込むところでは、海溝ができ、火山活動も盛んで、島弧が発達する。この付近では、地震や、地殻の変動も盛んである。このようなところを'''島弧-海溝系'''といい、日本列島もこの1つである。
島弧-海溝系の火山は、海溝から100~300km以上離れている。火山分布の海溝側の限界線を'''火山前線'''といい、海溝とほぼ平行している。プレートの沈み込みによる強い圧力のため、隆起し、地底でマグマができて、大山脈ができる。南アメリカの[[w:アンデス山脈|アンデス山脈]]は、このように形成された。インド大陸も、プレートの動きによって、[[w:ユーラシア大陸|ユーラシア大陸]]と衝突、[[w:ヒマラヤ山脈|ヒマラヤ山脈]]ができた。ヒマラヤ山脈では、数千メートルの高地から[[w:アンモナイト|アンモナイト]]などの化石が発見される。インドは、現在もユーラシア大陸を押し続け、ヒマラヤ山脈は隆起を続けている。
[[Image:Everest-fromKalarPatar.jpg|thumb|150px|ヒマラヤ山脈の最高峰エベレスト山(標高8848m)]]
*海嶺
**海嶺は、プレートが互いに、離れるところで形成される。マグマが上昇し、溶岩や熱水が噴出している。
73 ⟶ 80行目:
*水星
半径2400kmの小さな惑星で、昼間は300~400℃、夜は、氷点下170℃である。水や大気はなく、浸食作用がないので、[[w:クレーター|クレーター]]など、誕生当時の姿がそのまま残っている。
[[Image:Venus globe.jpg|thumb|100px125px|金星]]
*金星
半径6000kmで、地球とほぼ同じ大きさである。大気の96%を[[w:二酸化炭素|二酸化炭素]]が占めていて、気圧は90気圧である。二酸化炭素の温室効果により、表面温度は水星より高い460℃にもなっている。このような環境では、液体の水は存在できず、気体の水も[[w:紫外線|紫外線]]によって水素と酸素に分解され、宇宙空間に逃げていってしまう。火山活動による地形は見られるが、地球のようなプレート活動は存在しないと考えられている。
[[Image:Mars Valles Marineris.jpeg|thumb|100px150px|火星]]
[[Image:VallesMarinerisHuge.jpg|thumb|150px|火星表面の地形]]
*火星
87 ⟶ 94行目:
太陽系最大の惑星である。半径が地球の11倍以上で、大気の90%が[[w:水素|水素]]、10%が[[w:ヘリウム|ヘリウム]]である。これは、太陽の化学組成に近い。木星のような木星型惑星は岩石や氷の周りにヘリウムを主成分としたガスが取り囲んでいるのが特徴である。木星には縞模様が見られ、明るいところが上昇気流、暗いところが下降気流である。木星には大赤斑という大きな渦があり、160年近く存在し続けている。
[[Image:Saturn (planet) large.jpg|thumb|150px|土星]]
 
 
 
*土星
半径が地球の9倍ほどある大きな惑星だが、水素が96%を占めるため、もし土星を水に浮かべたら浮いてしまうほどである。土星にも木星のような縞模様が見られる。また、氷や岩石でできたリングがある。このようなリングは、木星型惑星ではどの惑星でも観測されているが、土星のそれは特に顕著である。土星の衛星のひとつにタイタンという衛星があり、濃い大気を持っている。その表面にはメタンの海が広がっていると推測されている。
143 ⟶ 153行目:
*前線
===前線とその種類===
 
*'''温暖前線''' - 暖かい気団からの気流が寒冷な気団にぶつかる場所。300から500キロメートルにしとしとした穏やかな雨を降らせる。層雲などの雲ができる。
*'''寒冷前線''' - 寒冷な気団からの気流が暖かい気団にぶつかるところ。70キロメートルほどの範囲に強いにわか雨を降らせる。積雲などの雲ができる。