「日本語/構文」の版間の差分
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「文」というのは、語と、接尾辞などの語より小さな単位とから成り立っている言語表現です。その文の成り立ちを述べるのが構文論です。
ここでは、中学校で教える国文法の大枠と用語法に基本的に従い
文は文節が集まって出来上がっている。たとえば
;お金持ちでひとに親切な男が近づいてきたよ
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参考文献:時枝誠記『日本文法口語篇』
文はあるはたらきを担う文節・連文節から成り立っている。そのような文節または連文節を成分という。例えば
;;あっ、うちの子が道路で遊んでいる!
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これらに加え、学校では「接続部」という成分を教えている。
文は述部をいくつ、そして複数の場合には相互にどのような関係にあるかによって三つに分類される(学校文法では「主部と述部」と教えている)。
述部を一つだけ持つ文を単文という。
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;;------------>>-------------------(連用修飾)
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単文は述部の性質によって基本的には主に以下の四種類に分類できます。
; 何処〻に何々がある/何処〻に誰々がいる(存在文)
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:; 文法書は机の上にある
修飾部のうち、述部が必要とし、それがないと不足だと感じられるような(質問を引き起こすような)ものを補充成分といいます。
:;さっきね、ヨシカミに行って食べたの ー 何を食べたの
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格助詞「が」「に」(連体修飾成分の中で「の」も)を伴う主部は卓立した特性を持つ補充成分の一つと考えられます。
修飾部のうち、文による状況の説明をより詳しくするために付け加えられる、必須ではない成分を修飾成分(付加部)といいます。
;様態の修飾(ドノ樣二)
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:;パンがこんがり焼き上がった(結果の二次述語)
補助の関係にある動詞は、主部の中心となる動詞の意味を様々な形で補います。このような動詞を補助動詞といいます。
:;雨が降っていた(継続)←雨が降った(完了)
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:;さっき仕事をはじめ(×ね)かけた
重文では、共通する成分が省略される場合がある。例えば
;;父がケーキを買ってきた。そして母がオードブルを買ってきた。
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参考文献:
次の文では、省略と一見似ているが性質の異なるような成分のなくなり方が見られる。
;;娘たちがお菓子を食べながらおしゃべりをしている
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参考文献:南不二男『現代日本語文法の輪郭』
次の文を考えてみよう。
;;彼女には片目だけつむることができない
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