「方丈記」の版間の差分

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|本文解釈||「ゆく河の流れ」というのは、流れて行く河の水のことを指しています。
河が流れて行く様子を見ていると、池や沼とは異なり、とうとうと流れて行き、その水の流れは、河がなくならない限り絶えることはありません。『方丈記』の作者とされる鴨長明は、流れる河の水が、二度と戻らない事を見、「無常」という仏教の言葉と重ね合わせて、「常に同じものはこの世には無い」と強く感じて、この冒頭の文章を書き始めたという風に多くの人に解釈されています。
鴨長明の生きた時代は、戦乱が多く、天災や火災も多かったということが、『方丈記』の中に描かれています。
世の中に常なるものがないけれども、河の流れ自体は耐えないというある種の「歴史観」を、鴨長明は河にたとえて描きました。