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「平叙文・疑問文・命令文・感動文」の追加
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==平叙文・疑問文・命令文・感動文==
文は、文全体をまとめて聞き手に伝える様式を示す「陳述」の性質によって四つに分類されます。
;平叙文
ある情報について断定して聞き手に伝えます。
:;ここからは富士山が見えます
このような文を「肯定文」と言います。これに対し、ある情報について、それが成り立っていない、と伝える文を「否定文」と言います。
:;ここからは富士山が見えません
時枝誠記の構造では、「ます」「ません」の部分が陳述で、それぞれ「丁寧・断定」「丁寧・否定」を表すよう分化しています。この陳述が「ここから富士山が見え」という部分を包んでまとめ、文の性質を決めています。
:;[ここからは富士山が見え]ます>
:;[ここからは富士山が見え]ません>
;疑問文
次の文は、ある情報について、その内容が成立するか否かを聞き手に尋ねる文で、「諾否疑問文」などのように呼ばれます。
:;ここからは富士山が見えますか
この疑問文の「富士山」を「何」という不定語に置き換えたものは、不定語の部分の情報を聞き手に尋ねる文で、「疑問語疑問文」などのように呼ばれます。
:;ここからは何が見えますか
日本語では、疑問語疑問文が次のように文頭におく必要はありません。
:;何がここからは見えますか
疑問文では陳述「ますか」が「ここから富士山/何が見え」という部分を包んでまとめています。
:;[ここからは富士山が見え]ますか>
:;[ここからは何が見え]ますか>
;命令文
:;免許証を見せなさい
;感動文
:;寒い!
:;なんて寒さ!
 
==単文のタイプ==