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また逆に、相手の石の根拠を奪うというのも囲碁においてはよく用いられる戦略のひとつである。相手の石の根拠を奪うことによって、相手に生きるための手をたくさん打たせることが出来る。一般に、単に生きたり逃げたりする手は陣地形成の手を兼ねることが難しく、一方で根拠を奪ったり相手の石を逃げさせたりする手は陣地形成の手を兼ねる可能性が大きい。このように相手の'''弱い'''石に働きかける手のことを'''攻める'''手という。
 
=== 連絡ワタリとキリ ===
局が進むと多数の石の集団少数の石の集団ができる。一般に多数の石の集団は取られづらく、少数の石の集団は取られる可能性が高くなる。取られてしまう心配にまで及ぶのは戦略的な幅を狭めてしまうので避けるべき事態である。そこで、少数の石の集団を他の石の集団とつなげることにより大きな集団にする必要がある。石同士を連絡する手を'''ワタリ'''と呼び、そのようなつながりを'''連絡'''と呼び、局面を優位にするものである。
 
石同士の連絡が不十分で、そのつながりを弱くできる局面がある。そのような手を'''キリ'''と呼び、囲碁でよく用いられる攻めの手法の1つである。キリが成功すると、相手は弱い石を2つ持つことになる。それらの両方に手数をかけ、どちらも生かすか、どちらかを捨てることを選ぶ必要がある。そのときの判断を間違うと、どちらも捨てることになる。