「ニホンイシガメの飼育法」の版間の差分

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産卵<br />
産卵は産卵巣の作成→産卵→埋戻しの流れで行われます。<br /><br />
産卵の期間は野生・飼育下とも5月-8月くらいまで見られます。産卵する時間帯は野生下で日没後から夜明けと考えられていますが、飼育では日中でも行われます。一回の産卵数は4-12個(通常6個程度)で、産卵の回数は1シーズン2±1回です。<br />
冬眠明け後、充分に成熟した雌は一定期間のち卵殻を形成して産卵を行います。産卵に先立ち3-4週間程度の食欲の減退または拒食が見られます。産卵適期を迎えた雌は産卵巣を掘るための場所選びを行います。この時、産卵場所の基質(砂や土など)に吻端をつけ臭いを嗅ぐようなしぐさを行います。その場所が気に入った場合、後肢を使い深さ15cm、直径10cm程度の産卵巣を掘ります。後肢で基質を掻き出せない程度の深さになった場合に産卵が行われます。卵はほぼ1分ごとに生み出されます。産卵が終わると十分な時間をかけて埋戻します。産卵巣の決定から埋戻しが終わるまでは約1時間程度です。産卵が終わった雌はその直後から摂餌を始めます。次の産卵または体力の回復のためにも産卵直後から充分なん給餌を行ってください。<br />
産卵場所が気に入らない、または産卵床がない場合、産卵を行いません。ある程度の期間(1-2か月程度)は卵を体内に持ち続けることができますが、最終的には飼育槽内の水の部分や陸上部分に産み捨てられます。<br />
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孵卵<br />