「高校化学 元素と周期表」の版間の差分

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Ninomy (トーク | 投稿記録)
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周期表の中で、左上の水素と、右上にある典型元素は非金属元素であり、その他中央~左下にかけては金属元素が分布している。ただし、ホウ素やケイ素など、金属元素と非金属元素の境目にあるような物質は、金属と非金属との中間的な性質をもつものが多い。
 
ある原子から、電子を1個取り去って陽イオンとするために必要なエネルギーを、'''第1イオン化エネルギー'''と呼ぶ。これが小さければ小さいほど陽イオンになりやすく、そのような性質をもった元素を'''陽性'''が強いという。また、ある原子に電子を1つ加えて陰イオンとする時に原子が放出するエネルギーを'''電子親和力'''と呼ぶ。これが大き小さければ大き小さいほど陰イオンになりやすく、そのような性質をもった元素を'''陰性'''が強いという。
 
同じ周期の中では、族番号が小さいほどイオン化エネルギーが小さくなる。また、電子親和力は族番号が大きいほど大きくなる。同じ族の中で比較すると、周期が次になるほどイオン化エネルギーは小さくなり、電子親和力は小さくなる。したがって、周期表の中では、右上の元素ほど陰性が強く、左下の元素ほど陽性が強いということがいえる。