「中学校理科 第1分野」の版間の差分

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元素名の由来は、ラテン語に由来する物が多いことを説明。
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* 屈折の図
 
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ファイル:Pencil in a bowl of water.png|水中に差し込んだ棒が上方に曲がって見える理由を説明する図 棒上のxに由来する光は水面で屈折を起こす。このため、Xの見かけ上の位置はYになる。
ファイル:Light dispersion of a mercury-vapor lamp with a flint glass prism IPNr°0125.jpg|プリズムにより光は屈折する。このとき光の色ごとに屈折率が違うので、虹のようないくつもの色の帯ができる。
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例えば細長い棒を水の中に差し入れると、その棒は曲がって見える。これは、光の屈折によるものである。
また、透明であるガラス瓶やコップが目に見えるのも、この屈折の効果による。
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* 銅 Cu
* 銀 Ag
* 銀 Au
など。
 
他にも様々な元素があり、それらは[[w:周期表]]などにまとめられている。周期表はそれぞれの元素をある順序に従って並べたものである。周期表の、その仕組みについて、今の段階では詳しくは述べない。(詳しくは[[高等学校化学]]を参照。)
 
;元素記号の由来
(中学では、語源までは暗記する必要はない。)
なお、元素記号の文字の由来は、おもにラテン語あるいはラテン語由来の英語やフランス語、ドイツ語などで表した場合の頭文字である。たとえば水素はラテン語で「hydrogenium」(ヒュドロゲニウム)と言い、英語では「hydrogen」(ハイドロジェン)と言い、それらの頭文字の h を大文字にして、Hという元素記号が水素に付けられた。
 
(水素「hydrogenium」などのラテン語の表記に関しては、中学では覚える必要はない。)
 
酸素の元素記号Oも、ラテン語の酸素 oxygenium(オキシゲニウム) などが語源である。英語では酸素は、
 
ラテン語由来の元素記号は、ナトリウムが分かりやすい例で、ラテン語ではnatrium(発音もナトリウム)といい、ラテン語の発音が、日本での発音とほとんど同じである。いっぽう英語ではナトリウムのことをsodium(ソウディウム)と言い、まったく違う発音である。なお、英語での表記は、ナトリウム化合物を日本語でソーダ(飲料水の「ソーダ水」とは別物。)と言うことなどに影響を残してる。
カリウムKも、英語ではpotassium(ポタシウム)と、まったく元素記号とは別の発音である。ラテン語ではカリウムはkalium(カリウム)と、元素名そのままである。
 
このように、必ずしも英語の発音に元素記号が近いとは限らない。原則的に、元素記号の表記と、元素名の発音は、ラテン語を語源としている。
 
銀のAgもラテン語の銀 argentum(アルゲントゥム) が語源である。英語の銀のsilverとは、まったくつづりも発音も異なる。
金のAuもラテン語の金 aurum(アウラム)が語源である。
 
 
ともかく、元素記号には、きちんとした根拠があるので、安心して元素記号を覚えてもらいたい。
 
また、化学の元素記号は世界共通である。たとえば水素だったら、どこの国でも水素の元素記号は H である。
 
;分子
分子は、原子の組み合わせでできている。実際には分子の構成を記述するためにもこれらの名称が用いられる。このような分子の記述法を[[w:化学式]]と呼ぶ。ある分子の化学式を書くためには、その分子がどのような原子から構成されているかを把握している必要がある。また、化学式から分子の構成を読み取ることもできる。ただし、化学式からは分子の構成以上の情報は読み取れない。