「C言語/標準ライブラリ/stdlib.h」の版間の差分

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M →‎realloc関数: 誤字の訂正
274 行
*形式
<pre>
#include <stdlib.h>
 
void abort(void);
</pre>
*引数
:なし
:
*返却値
:呼び出し元に復帰しない
:
*機能
:abort関数とは、異常プログラム終了を引き起こす関数である。
:
:ただし、シグナルSIGABRTが捕捉されていて、かつシグナル処理ルーチンが復帰しない場合を除く。
:以下の動作は処理系定義である。
*書き出されていないバッファリングされたデータを持つオープンしているストリームをフラッシュするかどうか
*オープンしているストリームをクローズするかどうか
*一時ファイルを削除するかどうか
 
*例
<pre>
290 ⟶ 297行目:
*形式
<pre>
#include <stdlib.h>
 
int atexit(void (*func)(void));
</pre>
*引数
:func 関数
:
*返却値
:登録が成功したとき0、失敗したとき0以外の値。
:
*機能
:atexit関数とは、funcが指す関数を、プログラム正常終了時に実引数を持たずに呼び出される関数として登録する関数である。
:
:少なくとも32この関数の登録がサポートされる。
*例
<pre>
306 ⟶ 315行目:
*形式
<pre>
#include <stdlib.h>
 
void exit(int status);
</pre>
*引数
:status 状態
:
*返却値
:呼び出し元に復帰できない。
:
*機能
:exit関数とは、正常プログラム終了を引き起こす関数である。
:
:プログラムが2回以上exit関数の呼び出しを行った場合、その動作は未定義である。
:exit関数の動作は以下のとおりである。
#atexit関数で登録されたすべての関数を、登録の逆順で呼び出す。ただし、その関数より前に登録されている関数のうちで、その関数の登録時点で既に呼び出されているものに対しては、それらの呼び出しよりも後の呼び出しとなる。登録された関数の呼び出しの途中で、longjmp関数の呼び出し(登録された関数の呼び出しを終了させる。)がある場合、その動作は未定義である。
#書き出されていないバッファリングされたデータを持つすべてのオープンしているストリームをフラッシュし、全てのオープンしているストリームをクローズし、さらにtmpfile関数で生成したすべてのファイルを削除する。
#制御をホスト環境に戻す。statusの値が0又はEXIT_SUCCESSの場合、成功終了状態を処理系定義の形式で返す。statusの値がEXIT_FAILUREの場合、失敗終了状態を処理系定義の形式で返す。それ以外の場合、返される状態は処理系定義とする。
*例
<pre>
322 ⟶ 337行目:
*形式
<pre>
#include <stdlib.h>
 
void _Exit(int status);
</pre>
*引数
:status 状態
:
*返却値
:呼び出し元に復帰できない。
:
*機能
:_Exit関数とは、正常プログラム終了を引き起こし、制御をホスト環境に戻す。
:
:atexit関数で登録された関数及びsignal関数で登録されたシグナル処理ルーチンは呼び出さない。
:ホスト環境に返される状態は、exit関数と同じ方法で決定する。[[#exit関数]]を参照せよ。
:以下の動作は処理系定義である。
*書き出されていないバッファリングされたデータを持つオープンしているストリームをフラッシュするかどうか
*オープンしているストリームをクローズするかどうか
*一時ファイルを削除するかどうか
 
*例
<pre>
338 ⟶ 361行目:
*形式
<pre>
#include <stdlib.h>
 
char *getenv(const char *name);
</pre>
*引数
:name 文字列
:
*返却値
:一致する並びの要素に結び付けられた文字列へのポインタ。指定されたnameが見つからないとき、空ポインタ。
:
*機能
:getenv関数とは、ホスト環境が提供する環境の並びの中で、nameが指す文字列と一致する文字列を探索する関数である。
:
*例
<pre>
354 ⟶ 378行目:
*形式
<pre>
#include <stdlib.h>
 
int system(const char *string);
</pre>
*引数
:string 空ポインタ、又はコマンド。
:
*返却値
:実引数が空ポインタの場合、コマンドプロセッサが使用可能である時に限り、0以外の値。
:
:実引数が空ポインタでなく、かつsystem関数から復帰するとき、処理系定義の値。
*機能
:stringが空ポインタのとき、system関数は、ホスト環境にコマンドプロセッサが存在するかどうか調べる。
:
:stringが空ポインタでないとき、system関数は、stringが指す文字列をコマンドプロセッサへ、その文字列を実行させるために渡す。
*例
<pre>