「学習方法/高校日本史」の版間の差分

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ちょっとした追記。
1 行
日本史の科目には、数学などの他の教科と比べる所はちがい日本史にはつぎのような特徴がある。
#日本史の学習では、各語句についてまとめるのが、一つの有用な方法となる。<br>人物・事件・事物などでは、関連する固有名詞の数が多い。数学・物理と比べると、高度な論理的理解の必要性は、日本史では、それほど重視されない。少なくとも学校教科書の内容理解、受験問題の解答のレベルでは、もっていあまり要求されない。日本史の理解を進めるものの一つは、各固有名詞に、言葉として見慣れる、それらの内容を知る、ことなどである。覚えるべき語句を言葉として見慣れることは、その内容を理解する上で、それだけでも十分に意義のあることである。各固有名詞の内容を知り、それらの日本史上の存在時代を知ることで、日本史の全体的な流れを思いうかべやすくなる。したがって、日本史学習では、各語句についてまとめるのが、一つの有用な方法となる。
 
#数学には、個別の問題を考える上で有用な公式というものがある。学校日本史科目には、それ計算式がない。ただ、個々の日本史上の事柄について、まとめて考えることを可能にする判断基準は、ある程度まとめうる。それを見出してくことが、日本史学習法の一つとして挙げられる。
 
==語句のまとめ==
===まとめの手順===
 まとめの手順は、教科書の索引で、書く語句の登場するページを知る。そのページおいて、その語句の登場する文章を確認する。あわせて用語集も引く。その書き抜いた文章のなかの、他の固有名詞についても、索引をつかって調べ、また用語集も引く、というものである。
 
 このようにして調べた説明を、ノートや教科書の余白に書き加える。それにより、別々のページに書かれている事柄を、つなげてとらえることもできる。
 
===まとめの注意点===
 まとめの注意点は、教科書の文章を、内容を省いて写さない。しかし、文章は短い方が記憶しやすいため、同内容でも、少ない字数でまとめられるよう工夫する、であるよい

工夫としては、たとえば
#修飾フレーズを頭にのせる。
 
 たとえば、青木昆陽(あおき こんよう)の説明を覚えるときに、「蘭学・オランダ語習得をし、その習得は幕府書物方において行った」とはせず、「幕府書物方で蘭学・オランダ語習得をした」としたほうが短いので覚えやいだろうけっして、その習得は~、と後からつけくわえるのではなく、修飾フレーズを頭にのせた文を覚える。このようにすると、文章の密度が高まり、記憶の負担が減る。
 
#漢字表現の使用。
 たとえば、「漢訳洋書の輸入制限を緩和した徳川吉宗」ではなく、「漢訳洋書 輸入制限 緩和をした徳川吉宗」と、熟語の間にある「の」「を」を、可能ならば省略し、できるだけ漢字を連ねた表現にする。
 
#他の出版社の教科書の使用
 より詳細に勉強するには、同じ教科書の索引でしらべるだけでなく、他の出版社の教科書の索引も使う。たとえば、山川出版の『詳説日本史』を学校で使っているなら、三省堂の『新日本史』も買う。そして『新日本史』の索引でもしらべる。他の出版社の教科書の購入方法については、[[学習全般]]を参照。