「中学校技術/材料と加工に関する技術を利用した製作品の設計・製作」の版間の差分

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ちょっと加筆。
用語に英訳を併記。
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=== 部品表 ===
製作に必要な部品の一覧を表にしたものを '''部品表'''(ぶひんひょう、Bills of materials、BOM) といいます。
 
部品表には番号、部品名、材質、寸法(外形の大きさ)、数量を書きます。番号は、設計者が部品ごとにつけます。番号を付けるさいには、なるべく大きな部品から順に1番、2番と番をつけると良いかもしれません。ネジやクギなどを購入したままそれ自体は加工せず、そのまま部品に使う場合は、ネジやクギには部品番号をつけない場合もあります。
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部品の注文は、部品表をもとにして、購買(こうばい)担当者が材料を注文するので、注文者が読んで分かるように部品表を書きます。値段などは部品表には書きません。値段は市場動向で価格が変わりますし、購買担当者が調べるなどの理由で、図面には材料の値段は調べません。
 
会社などでは、必要に応じて、購入部品の部品表である購入部品表(こうにゅうぶひんひょう)と、購入部品をもとに自分たちで手作りする製作部品の製作部品表(せいさくぶふんひょう)を分けて表にする場合があります。
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棒材からねじを作るための工具として、タップやダイスという工具がある。
'''ダイス'''(dice, dyce 他)がおねじを削りだす工具であり、'''タップ'''(tap)がめねじを削り出す工具である。
 
<big><big>タップは折れやすいので、注意すること。</big></big>
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== リベット接合 ==
リベット(英: rivet)とは、2枚以上の板を接合するときに、板に開けた穴(「'''リベット穴'''」という。)にリベットをとおしてから、リベット先端をハンマで叩いて広げることで抜けないように固定する、締結(ていけつ)のための道具である。
 
[[File:Fallo roblones.png|thumb|left|300px|リベットによる接合の概略図]]
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== その他の接合 ==
 
うすい金属板の板金(ばんきん、sheet metal)どうしの接合では、板金をおったり曲げたりする,「まきしめ」(巻き締め)や「はぜ組み」(はぜくみ)で接合することもある。
 
たとえば、缶ジュース・缶詰などの、缶のフタと側面との、つけねの部分に、まきしめが用いられていることがある。
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== けがき ==
木材や金属を削るときや加工するときに、鉛筆や '''けがき針'''(けがきばり、scriber) などで目印を付けることがある。このような作業を '''けがき'''(scribing) という。
目印をつけずに加工作業や切削作業をすることは、少ない。
 
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木材のけがきでは、寸法をはかるには、一般に '''さしがね'''(steel square) を使う。鋼尺や直角定規を活用する場合もある。
 
木材に限らず、工業で加工物の寸法を測る際には、一般的に、位置の基準になる線や面を用意する。
複数箇所の寸法を測るときは、なるべく、この基準線や基準面から寸法を測る。
 
木材の寸法の基準では、こばを基準面とする。もしこばが平でなっかたら、'''かんな'''(hand plane)で平らにする。
かんなの使用方法や調整方法は、ふつうは学校の技術科の教科書に書いてあるし、教員も授業で解説するはずなので、学校の授業で習ってください。
 
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[[画像:Centre punch.JPG|thumb|右|alt=センター・ポンチ|センター・ポンチ]]
穴や円の中心をけがく時は、中心位置の交線(ふつうは交線が十字に成る)をけがいたあとに、十字のまんなかに、後の加工で必要なくぼみをつけるため、 '''センタポンチ'''(center punch) を用いる。
 
けがかれる工作物を水平に置き、センタポンチの先を穴や円の中心に合わせてから、ハンマでセンタポンチの尻を上から軽く、一回、たたく。
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=== 木材の切断 ===
まず、木材の切断では、直線上に大きく切るときや、直線上に切り抜くときは、'''両刃のこぎり'''を用いるのが一般である。
曲線上に切る場合には '''糸のこぎり'''(いとのこぎり) や '''糸のこ盤'''(いとのこばん、scroll Saw) を用いる。
 
[[ファイル:Japanese Saw Ryoba.jpeg|right|400px|thumb|両刃のこぎり]]
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=== 金属の切断 ===
;薄い板
薄い板を切るには、 '''金切りばさみ'''(かなきりばさみ、Snips 複数形) を用いる。金属の切り口は鋭利(えいり)なので、怪我(けが)をしないように注意する。また板の縁でも怪我をする場合もあるので注意する。作業者は、保護のための手袋を着用する場合もある。
 
* 切断には、はさみの刃の中ほどまでを使う。刃先をつかうと、材料側に割れ目が入る。
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[[ファイル:Ijzerzaag.jpg|right|220px|thumb|弓のこ]]
;棒材
金属の棒材をのこぎりで切る場合は、 '''弓のこ'''(ゆみのこ、hacksaw) で切断する。画像なしで説明が難しいので、学校教科書を読んでください。
 
[[ファイル:Pipecutter 20050728 001.jpg|thumb|200px|left|チューブカッター]]
;パイプカッタ
丸い管材なら、パイプカッタ(pipe cutter)でも切断できる。管のけがきは、油性ペンと鋼尺で けがく。チューブカッタ(tube cutter)とも言う。
 
 
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まず事前に、穴をあけられる側の工作物に '''けがき''' をしておく。穴あけのけがきのさいは、 '''センタポンチ''' でくぼみをつけておく。
 
穴あけでは'''卓上ボール盤'''(たくじょうボールばん、drill press)を用いるのが一般である。
 
:金属を削る場合は、'''万力'''で固定する。