「高等学校数学I/データの分析」の版間の差分

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この分野の演習問題は[[大学受験数学 統計とコンピューター]]をご覧下さい。表計算演習は該当セクション内の実習と前述のページ演習問題2・3にて代えます。
 
以降、これらの資料を頻繁に使いますのでExcelなどにメモなどしておいたほうがよいでしょう。
 
*資料1(体重の測定値)
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資料が取る最大値から最小値を引いた値をその資料の分布の'''範囲'''(はんい)と言う。
 
例えば、[[高等学校数学B 統計とコンピューター#資料の分布|資料1]]の範囲は<math> 70.0 - 53.6 = 16.4</math>(kg)となる。
 
===四分位数===
92 行
下位から75%に当たる数値を'''第3四分位数'''と言われる。下位から50%に当たる数値は'''第2四分位数'''と言うこともできるが、'''中央値'''と同義である。
 
[[高等学校数学B 統計とコンピューター#資料の分布|資料1]]の四分位数を求めてみよう。まずは資料を昇順に並びかえる。
*資料53
<table border="1">
<tr align="center">
131 行
第3四分値と第1四分値の差の半分のことをその資料の'''四分位偏差'''と言う。
 
[[高等学校数学B 統計とコンピューター#資料の分布|資料1]]の四分位偏差は<math> \frac { 65.4 - 56.1 } {2} = 4.65(kg) </math>となる。
 
===偏差===
144 行
を、それぞれ平均値からの'''偏差'''(へんさ)という。
 
[[高等学校数学B 統計とコンピューター#資料の分布|資料1]]で、平均値からの偏差は次のようになる。
 
*資料64
<table border="1">
<tr align="center">
222 行
|}
 
[[高等学校数学B 統計とコンピューター#資料の分布|資料1]]の分散と標準偏差を求めよう。
 
*資料75
<table border="1">
<tr align="center">
289 行
|}
 
==== 偏差値(コラム) ====
諸君も興味を持っているかもしれない大学受験の世界では、「偏差値」という数値がしばしば取り上げられる。偏差値は、次の式で計算される。
 
356 行
今までは1種類のステータスについてのデータ分析を行ってきた。ここでは2種類のステータスがどのような傾向になっているか見て行くこととしよう。
 
===相関散布図===
以下の資料86[[高等学校数学B 統計とコンピューター#資料の分布|資料1]]に身長の値を加えたものである。
 
*資料86
<table border="1">
<tr align="center">
402 行
例えば、上の資料8の体重をx(kg)、身長をy(cm)として、点<math>\left(x , y \right)</math>を座標平面上にとったとする。
 
2つの変量からなる資料を平面上に図示したものを'''相関散布図'''(そうかず)または'''散布相関図'''(そうかず)という。以下は資料8の相関図である。また、点の付近にある数字はその数値に該当する人の出席番号を表す。
 
:<div style="float:center; margin:0 0 0 10px;text-align:center;">[[画像:相関図.JPG]]</div>
 
一般に、相関散布図において、
 
*2つのデータの一方が増えるとき、もう一方も増える傾向にある場合、'''正の相関関係'''があるという。
511 行
*相関係数rの値が0に近いときは、相関は弱くなる。
 
ではこれを用いて[[高等学校数学B 統計とコンピューター#相関図|資料8]]の相関関係を見てみよう。
 
*資料97
<table border="1">
<tr align="center">
663 行
*整数値で四捨五入・・・ <math> =ROUND(X1) </math>
 
今の段階ではあまり気にしなくてもよいが三角関数を用いる場合は[[高等学校数学II いろいろな関数#弧度法|弧度法]](「'''弧の長さ<math>\div</math>半径の長さ'''」で記述する角の測り方で、単位は'''ラジアン''':詳細は数学IIで勉強する)での取扱いになる為、度数法での記述の場合は予め弧度法に直しておかなければならない。(※詳細は実践編で)
 
度数法から弧度法への変換は、<math>n ^{\circ} =n \times \frac{\pi}{180}</math>とすればよい。
680 行
 
===グラフの作成===
以下の表は[[高等学校数学B 統計とコンピューター#資料の分布|資料2]]を表計算ソフトに入力したものである。ただし階級は、52.0kg以上55.0kg未満の階級のことを52.0-55.0などと表すことにする。セルに入る文字が長くデフォルトの大きさで収まらない場合、セルの大きさを調節して表を見やすくしてみよう。グラフの作成の仕方を以下に示す。
#グラフの元になるデータの左上のセルから右下のセルまでドラッグし、選択させた状態にする。
#ヒストグラムが書いてあるアイコンをクリックし、グラフウィザードを起動させ、グラフの種類を選択する。
735 行
</tr>
</table>
*実習3:表計算ソフトに上記の表を作成してみよ。また、グラフ作成機能を用いてヒストグラムと度数折れ線を作成してみよ。この時、B列・C列さえあればグラフは作成できる。完成すると上のほうの「[[高等学校数学B 統計1年生-数量/資料の散らばりコンピューター代表値#資料とグラフ|資料とグラフリンク先]]」に挙げたようなグラフになるはずである。
*'''注意'''
度数折れ線は''左右両端に度数が0である階級があるものとして作図をする''と前に述べた。故にこのグラフを表計算ソフトで作成する場合は表2の2行の前の行に階級値が50.5であるもの、8行の後の行に階級値が74.5であるもの(それぞれ度数は0)を事前に挿入しておかなければならない。
1,147 行
関数の中に別の関数を書くこともできますし、関数を項とみなして加減乗除などもできます。
 
例えば30度の正弦を求めたい場合には<math> =SIN(RADIANS(30)) </math>と入力します。<math> =RADIANS(degree) </math>は度数法を弧度法に変換する関数のことです。degreeには求めたい角度を入れます。(この行は数学IIの範囲です)
 
表計算ソフトには統計に必要な関数が揃っており、以下は前セクションまでに扱った関数です。