「中学校社会 公民/金融のしくみ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
日本銀行の建物の画像を追加。日本銀行券の画像を追加。
金融機関の種類の一覧表を記述。
4 行
 
=== 銀行の仕事 ===
{| class="wikitable" style="float:right"
|+ <big>おもな金融機関の種類</big>
|-
!  中央銀行 
| <center>日本銀行</center>
|-
|-
!  普通銀行 
|  都市銀行、地方銀行、<br> 信託銀行 など
|-
! 中小企業<br> 金融機関 
|  信用金庫、信用組合<br> など
|-
! 農林水産<br> 金融機関 
|  農業協同組合、<br> 漁業協同組合 など
|-
!  証券金融機関 
|  証券会社など
|-
!  保険会社 
|  生命保険会社、<br> 損害保険会社 など
|-
!  ノンバンク 
|  消費者金融など
|-
!  政府系金融機関 
|  日本政策金融公庫、<br> 日本政策投資銀行、<br> 住宅金融支援機構 など 
|}
 
銀行は、企業や個人にお金を貸す場合、あとで借り手はお金を返す必要がありますが、元金のほかにも'''利子'''(りし)を借り手は銀行に払わなければなりません。お金を貸した際の'''利子'''(りし)によって、銀行は収入を得ているのです。預金者が銀行に預けたお金の一部は、お金を借りたい企業や個人などに貸し出されています。銀行からすれば、貸し出すお金が高いほど、リスクも大きいので、一般に貸し出す金額に利子率(りしりつ)を掛けた金額が利子になります。
 
貸すときの利子率は、預金の利息率よりも高いので、銀行は利益をかせげます。銀行の利子収入と預金者への利息支出との差額が、銀行の利潤になります。なお、銀行が個人にお金を貸す例は、たとえば住宅ローンなどです。
 
必ずしも、お金を借りたい企業や個人が、返せるという保証は無いので、銀行は、その人や会社が本当に金をかえせるだけの能力があるかどうか、審査(しんさ)をします。会社が借りようとするする場合は、会社の事業計画や過去の実績や売り上げなどが審査されます。個人が借りようとする場合も、借りようとするお金の利用法や、その人の所得などを参考に審査をします。
 
 
13 ⟶ 44行目:
貸金業(かしきんぎょう)には、預金業務を行わずに、お金をかすことで、利息を得ている消費者金融(しょうひしゃ きんゆう)などもあります。ですが中高生には消費者金融の利用の機会は無いので、この節では、銀行などの預金業を行っている金融機関のしくみについて説明します。なお、消費者金融は、銀行からお金をかりて、元手の資金を調達していることが多いです。
 
;<big>為替</big>(かわせ)
銀行の仕事の、もうひとつは、いわゆる「振り込み」(ふりこみ)などの、銀行口座を用いた送金の仕事です。口座取引のたびに、けっして 直接 お金を送るのではなく、振込額を引き落とした口座から振込額の分だけ口座の預金額を引き落として、相手の振込先の口座のある銀行が振り込まれた分の金額だけ口座の預金額を増やします。
 
こうすることで、直接、お金を運ぶ必要がなくなるので、取引が円滑になります。このように、直接、現金を移動しなくても取引が行えるようにしている仕組みのことを <big>'''為替'''</big>(かわせ) と言います。
銀行の仕事の、もうひとつは、為替(かわせ)です。いわゆる「振り込み」(ふりこみ)の仕事です。人と会社の、お金の支払いの仲介(ちゅうかい)をして、手数料を取ることです。会社どうしの銀行を仲介にした支払いでは、「手形」(てがた)や「小切手」(こぎって)を使う場合もあるのですが、中学の範囲を超えるので、ここでは説明しません。
 
銀行の仕事の、もうひとつは、為替(かわせ)です。いわゆる「振り込み」(ふりみ)の仕事です。人と会社ようにお金の支払口座を用た取引の仲介(ちゅうかい)をして、手数料を取ることで利益を得ています。会社どうしの銀行を仲介にした支払いでは、「手形」(てがた)や「小切手」(こぎって)を使う場合もあるのですが、中学の範囲を超えるので、ここでは説明しません。
 
 
42 ⟶ 77行目:
 
日本銀行がお金を貸すときの利息の割合を、公定歩合(こうてい ぶあい)といいます。この公定歩合と、貸出すお金の量を調整することで、経済が安定するようにさせています。
 
{{clear}}
== 銀行以外の金融 ==
[[ファイル:Tokyo stock exchange.jpg|thumb|220px|right|東京証券取引所の内部。]]
証券会社や証券取引所は、株取引(かぶ とりひき)や国債(こくさい)・社債(しゃさい)の売買や取引を仲立ちしています。