「中学校社会 地理/世界と比べてみた日本 地形」の版間の差分

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日本の近海について記述。大陸棚やリアス海岸など。
加筆。
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*環太平洋造山帯
[[File:Pacific Ring of Fire.svg|thumb|350px|環太平洋火山帯。なお、青線は海溝(かいこう)。]]
日本列島は、太平洋をとりまく<span style="font-size: large;">環太平洋造山帯</span>(かんたいへいよう ぞうざんたい、英:circum-Pacific belt または Ring of Fire)という地帯に含まれています。
 
 
北アメリカ大陸のロッキー山脈(英語:Rocky Mountains)や、南アメリカ大陸のアンデス山脈(英:Andes)、東南アジア州のフィリピン諸島や、オセアニア州のニューギニア島も、環太平洋造山帯に含まれています。
 
「環太平洋造山帯」という名前のとおり、太平洋をとりまく位置にある造山帯です。
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[[File:Alpiner Gebirgsgürtel.png|thumb|350px|アルプス・ヒマラヤ造山帯]]
[[File:Everest North Face toward Base Camp Tibet Luca Galuzzi 2006 edit 1.jpg|thumb|left|300px|ヒマラヤ山脈の一部。]]
いっぽう、ヨーロッパ州のアルプス山脈から、アジア州にあるヒマラヤ山脈(ヒマラヤさんみゃく、Himalayan Range)まで伸びている造山帯が、<span style="font-size: large;">アルプス=ヒマラヤ造山帯</span>(英:Alpide belt)です。このアルプス=ヒマラヤ造山帯は、インドネシアまで続いています。
 
 
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== プレートと地震 ==
[[ファイル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|300px|プレート。大陸プレートと海洋プレート。]]
:(結論: 地震とはプレートや地盤、岩盤にずれが生じることで起こる現象。)
 
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地面は、'''プレート'''(英: plate) という物の上に乗っかっていて、そのプレートが動いているのです。地球上には、いくつものプレートがあります。プレートと、他のプレートがまじわることろでは、プレートどうしが押しあう場合もあります。プレートどうしが押し合う場合、プレートの上に地面があれば、その地面も押しつけられるので、地面がもりあがります。
 
地球の歴史では、膨大な時間、プレートが押し合って地面が盛り上がり、山脈が出来る場合があります。
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:(※ 発展的分野)
いま、地球上にある、いくつかの大陸は、むかしは、ひとつの大きな大陸だったことがわかっています。そのひとつの大きな大陸のなまえを <big>'''パンゲア'''</big>(Pangea) といいます。
 
 
ドイツの気象学者の'''ウェゲナー'''(Wegener)は大西洋をはさんだ両岸の大陸の形状(特にアフリカと南アメリカ)が、ほぼ一致することから、大昔は、このアフリカと南アメリカはおなじ大陸だったのが分裂したのではないか、と考えました。
 
また、アフリカと南アメリカは、地質や生物の分布も、にていることから、ますます、おなじ大陸と考えるようになりました。
 
ウェゲナーは、このようなアフリカと南アメリカは、昔はおなじ大陸だったという説を1912年に発表しました。
 
この「実は、大陸は移動している」という説を、<span style="font-size: large;">大陸移動説</span>(たいりくいどうせつ、英: continental drift theory, theory of continental drift)と言います。
 
しかし、当時の人々の理解は得られませんでした。また、ウェゲナー本人も、どのような力で、大陸が動いているのかは、わかりませんでした。
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*プレート テクトニクス
[[ファイル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|left|300px|プレート。大陸プレートと海洋プレート。]]
現在では、地震の原因はプレートのひずみによって起きることが分かっています。大陸プレートと海洋プレートの押し合いでひずんだプレートが、ひずみに耐え切れなくなって、こわれて、元にもどるときに、地震が発生します。
 
そしてプレートをひずませる力の原因は、プレートが地中に引き込まれる力です。
 
このように、「プレートの運動によって、地震がおきる」という考え方を '''プレート テクトニクス'''(英: plate tectonics) と言います。
 
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用語
*山地(さんち)
山が、いくつもまとまっているところを山地(さんち)という。
 
*山脈(さんみゃく)
山地のうち、山々のいただきが、ほぼ、つながって、連なっている山々のことを山脈(さんみゃく)という。
|}
 
== 陸地の地形 ==
[[ファイル:Kanto plain.png|thumb|300px|<span style="font-size: large;">関東平野</span>(かんとうへいや)のCG画像]]
 
*平野(へいち)
平らな場所を<span style="font-size: large;">平地</span>という。国土の4分の1が平地である。(のこりの4分の3は山地である。)
 
*平野(へいや)
平地のうち、海に面している場所を<span style="font-size: large;">平野</span>(へいや)という。
 
*盆地(ぼんち)
内陸の平地で、まわりを山で囲まれている平地を、<span style="font-size: large;">盆地</span>(ぼんち)という。
山梨県の<span style="font-size: large;">甲府盆地</span>(こうふ ぼんち)が有名。
 
 
日本の人口は、平野や盆地などの平らな場所に集中している。
 
 
*台地(だいち)
まわりの平野などよりも高い場所にある平地を<span style="font-size: large;">台地</span>(だいち)という。
 
*高原(こうげん)
山地のいただきが平らなもの。
 
 
*丘陵(きゅうりょう)
低い山地がつらなっているもの。
 
== 日本の川 ==
[[file:FujiTonegawa.jpg|thumb|200px|利根川(とねがわ)の上流(群馬県 前橋(まえばし)市)]]
[[File:Shinano river.JPG|thumb|280px|新潟市街を流れる信濃川]]
日本の川は、世界の多くの川と比べると、日本の川は <span style="font-size: large;">急流</span> であり、<span style="font-size: large;">短い</span>です。理由は、日本は国土面積の割に山が多く、標高の高い所から低いところへ川が流れるためです。
 
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日本は川が急なため、上流で大雨が降った場合には、下流では <span style="font-size: large;">洪水が起こりやすい</span> です。
 
このような特徴のため、世界の多くの川に比べて、日本の川は<span style="font-size: large;">流域面積</span>(りゅういき めんせき)がせまいです。
 
 
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=== 川の中流や下流 ===
[[File:Odakyu Tama River Bridge.jpg|thumb|多摩川(たまがわ)]]
流れる川の水は、地面から土や砂をけずり取り、下流に土砂を運んでいきます。
 
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地形として、川の下流の周辺では、<span style="font-size: large;">三角州</span>(さんかくす)という地形ができやすい。
 
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== 海 ==
=== 海底 ===
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この大陸棚には天然ガスや石油などの資源があると考えられている。
 
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=== 海流 ===
[[Image:Japan's ocean currents.PNG|thumb|300px|right|'''日本列島近海の海流'''<br /><span style="font-size: large;">1. 黒潮</span> 2.黒潮続流 3.黒潮再循環流 <span style="font-size: large;"><br />
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日本の近海は、暖流と寒流がぶつかる海域であり、良い漁場になっている。
 
=== リアス海岸 ===
[[画像:Maizuru bay.jpg|300px|thumb|教徒left|リアス海岸。京都府の舞鶴湾(まいづるわん)のリアス式海岸(京都府)]]
[[画像:Kujyūkuri-Beach01.JPG|thumb|260px|right|九十九里浜(くじゅうくりはま)。2004年8月。(千葉県)。 砂浜海岸である。]]
東北地方にある三陸海岸(さんりく かいがん)のような、海岸線が のこぎり の刃のように、ギザギザと入り組んでいる海岸のことを、<span style="font-size: large;">リアス海岸</span>(リアスかいがん、英: ria coast)と言います。リアス式海岸(リアスしき かいがん)とも言う。スペイン語の入江(いりえ)を意味するria(リア)に由来する。
[[画像:Japan Tojinbo01n4592.jpg|thumb|left|220px|岩石海岸の例。福井県 坂井市(さかいし)の東尋坊(とうじんぼう)。]]
[[ファイル:Tottori-Sakyu Tottori Japan.JPG|thumb|300px|鳥取砂丘(とっとり さきゅう)]]
東北地方にある三陸海岸で、岬き)と湾(わりく)が くりいがん)のようなえし、海岸線が のこぎり の刃のように、ギザギザと入り組んでいる海岸のことを、<span style="font-size: large;">リアス海岸</span>(リアスかいがん、英: ria coast)と言います。リアス式海岸(リアスしき かいがん)とも言う。スペイン語の入江(いりえ)を意味するria(リア)に由来する。
 
東北地方にある岩手県の <span style="font-size: large;">'''三陸海岸'''</span>(さんりく かいがん) が、リアス海岸の例として有名である。
 
リアス海岸の出来方は、もともと山地であったところに、谷に、海水が流れこんでできていったものです。このためリアス海岸のちかくには山地がある。
 
リアス海岸では、多くの入り江や湾があり、また、波が低く水深が深いため、港として利用されやすい。また、波がおだやかなこともあり、貝や わかめ などの養殖(ようしょく)も行われることがある。
 
 
海岸には、岩石が切り立っている急な岩場の岩石海岸(がんせき かいがん)と、砂が広がってる砂浜海岸(すなはま かいがん)があります。砂浜海岸の例には、千葉県の <span style="font-size: large;">九十九里浜</span> や、<span style="font-size: large;">'''鳥取砂丘'''</span>(とっとり さきゅう)などがあります。
 
なお、砂丘とは風によって砂が運ばれて出来上がった丘(おか)である。
 
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[[File:Minna Island,Motobu,Okinawa.jpg|thumb|left|300px|水納島(みんなじま)。沖縄県。<br />さんご礁で島の周りが囲まれている。]]
さんご礁は、浅い海底で成長し、温かい海で成長する。沖縄県の島には、まわりの海にさんご礁のある島が多い。
 
[[File:Tidal flats.jpg|thumb|right|220px|干潟の一例。(※ 写真の場所は日本では無い)]]
[[File:Watt1.jpg|thumb|right|220px|干潟での歩行跡。(※ 写真の場所は日本では無い))]]
九州の有明海の海岸には、海岸部に発達する泥により形成された干潟(ひがた)があります。有明海だけでなく、東京や千葉など関東にも干潟はあり、北海道や東北地方や愛知県やなど、日本の各地に干潟はあります。
 
干潟は、渡り鳥の生息地になっていたり、貝などの生息地になっています。
 
現在では、干潟は、自然保護の観点から、環境保護をされていますが、昔は干潟はたんなるドロの多い場所と考えられており、多くの干潟が埋めたてられたり干拓などで無くなってしまいました。