「中学校理科 第2分野/身近な生物の観察」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
倍率を記述。
加筆中。
2 行
'''ルーペ'''とは、いわゆる「虫めがね」などのことである。ルーペでは、けっして太陽を見てはいけない。(目を痛めるので。) 
ルーペの倍率は5倍~10倍ほどである。
 
タンポポなどの道端の植物など、肉眼で確認できる程度のものは、このルーペで見るのが効率的である。ちなみに、タンポポで、花びらのように見える物は、じつは一枚一枚が花全体である。それぞれの「花びらのような物」に、おしべ や めしべ が個別についており、独立した花なのである。
 
ルーペの使い方
16 ⟶ 18行目:
 
== 顕微鏡の使いかた ==
=== プレパラート ===
[[Image:Microscope slide.jpg|thumb|right|250px|プレパラートとカバーガラス。細長いプレパラートの上に、中央に正方形状のカバーガラスが乗っている。]]
顕微鏡で観察する時は、'''プレパラート'''を使う必要がある。
 
うすい物しか観察できない。あつい物を観察したい場合は、うすい切片にする必要がある。
 
# スライドガラスの上に、観察したい対象を乗せる。必要に応じて、対象物に水をスポイトなどで1滴たらして、水分を補う。
# 柄付き針(えつきばり)やピンセットで'''カバーガラス'''を乗せ、このとき空気のあわが入らないようにする。
# カバーガラスから、はみでた水を、ろ紙で吸い取る。
 
{{clear}}
=== 双眼実体顕微鏡 ===
[[Image:Olympus SZIII stereo microscope.jpg|right|200px|thumb|双眼実体顕微鏡。オリンパス社製。]]
32 ⟶ 23行目:
観察する物をプレパラートにする必要が無い。倍率は20倍~40倍ほどである。
 
ピント(焦点)合わせなどの調整は、以下のように行う。
 
# まず、水平で直接日光の当たらない場所に、顕微鏡を置く。
# ペトリ皿などに観察したい物を乗せ、その皿をステージの上に置く。けっしてペトリ皿などを使わずに、直接は乗っけてはいけない。
# 観察者の両目の間隔に合わせられるように、接眼鏡筒が左右に動かせるようになっている。
# なので、取り付けた接眼レンズを使って両目でのぞきながら、接眼鏡筒を左右に動かして、調節する。
# 視野やピントのおおよその調整をするため、鏡筒を支えながら粗動ねじをゆるめて、取り付けた接眼レンズで両目でのぞきながら、鏡筒を上下して、視野やピントなどの、おおよその調整をする行う
# 最初に<big>右目</big>でピントの調整合わせる行うため、<big>調整ねじ</big>(「調節ねじ」とも言う)をゆっくり回して、右目で見えるピントを合わせる。
# 次に<big>左目</big>でピントを合わせるため、左目側の接眼鏡筒に付いている<big>視度調節リング</big>をゆっくり回して、左目で見えるピントを合わせる。(右目側の接眼鏡筒には、視度調節リングは付いていないのが一般。)
 
{{clear}}
51 ⟶ 47行目:
たとえば接眼レンズの倍率が15倍であり、対物レンズの倍率が4倍なら、顕微鏡の倍率は60倍である。(15×4=60より)
 
一般に中学校などで使うような形式の顕微鏡の倍率は、40倍から600倍ほどまでである。
 
ミジンコやミドリムシなど、いわゆる「微生物」と言われるものは、ルーペなどでは倍率が小さすぎて確認できない場合が多い。微生物などは、顕微鏡以上で観察しよう。
 
 
*手順
まず、'''プレパラート'''の準備が必要である。鏡筒上下式顕微鏡と、ステージ上下式顕微鏡のどちらとも、プレパラートが必要にななる。このプレパラートの準備方法を、つぎに説明する。
 
=== プレパラート ===
[[Image:Microscope slide.jpg|thumb|right|250px|プレパラートとカバーガラス。細長いプレパラートの上に、中央に正方形状のカバーガラスが乗っている。]]
顕微鏡で観察する時は、'''プレパラート'''を使う必要がある。
 
うすい物しか観察できない。あつい物を観察したい場合は、うすい切片にする必要がある。
 
# スライドガラスの上に、観察したい対象を乗せる。必要に応じて、対象物に水をスポイトなどで1滴たらして、水分を補う。
# 柄付き針(えつきばり)やピンセットで'''カバーガラス'''を乗せ、このとき空気のあわが入らないようにする。
# カバーガラスから、はみでた水を、ろ紙で吸い取る。
 
{{clear}}
=== 一般的な顕微鏡の使用手順 ===
# まず、水平で直接日光の当たらない場所に、顕微鏡を置く。
# レンズを取り付ける時は、まずは<span style="color:red"><big>接眼レンズ</big></span>を取り付け、次に<span style="color:red"><big>対物レンズ</big></span>を取り付ける。この順番を逆にすると、もし鏡筒の内部にホコリなどが入ってしまうと、対物レンズの上にホコリが落ちてしまい邪魔になる。(外すときは、逆の順序である。対物レンズを外し、接眼レンズを外す。)
75 ⟶ 87行目:
理科におけるスケッチのしかたを述べる。
 
*鉛筆の濃さ・かたさは、H,HB,Fなどを用いる。
*影は、つけない。
*輪郭は、はっきりかく。線を、ぼかさない。そのため、エンピツは削っておく。細い線を描けるようにするため。
*目的とする対象物だけを描く。
 
中学では、立体感の表現方法まで覚えなくてもよいが、もしスケッチで立体感をつける場合は、点の多い・少ないで表現する。(奥まっていて影になりそうなところほど、点が多くなる。)
立体感の表現は、やや難しいので、中学校では描かないほうが無難だろう。