「TeX/LaTeX入門」の版間の差分

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== はじめに ==
[[w:TeX|TeX]]とは[[w:ドナルド・クヌース|ドナルド・クヌース]]が開発した電子組版ソフトウェアである。Microsoft Windows、Mac OS X、UNIXなど様々なプラットフォームで利用可能であり、商業印刷並みの品質で印刷を行うことができる。[[w:LaTeX|LaTeX]]は[[w:レスリー・ランポート|レスリー・ランポート]]がTeXの上にマクロパッケージを組み込んで構築した文書処理システム(テキストベースの組版処理システム)である。ごく基本的な機能を有しているTeXと組み合わせて用いることで、より手軽に組版を行うことができる。
 
=== 長所と短所 ===
== TeX/LaTeX環境の導入 ==
=== UNIX ===
[[w:TeX Live]][http://www.tug.org/texlive/]などのTeXディストリビューション、またはこれを元にした公式パッケージ(FreeBSDであればports、Fedora Coreであればyum、Debian や Ubuntu であれば .deb など)を導入することで容易に利用可能となる。
 
=== Windows ===
[http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/~abenori/soft/index.htmlTeX TeXLiveにWindows用のインストーラ3]を(install-tl-windows.exeまたじめとした各種インストールパッケージinstall-tl.zip)が作成されており、これらを用いることで比較的容易に環境を構築することができる。
 
=== MacOSXOS X ===
[http://www.tug.org/mactex/ MacTeX]はTeXのほか、TeXShopやBibDeskなど、関連ツールがインストールされる。日本語環境が最初から設定されているものMacTeXは、[http://www2brew.kumagaku.ac.jpsh/teacher/herogw 小川氏のサイト]からダウンロードできる。また、[http://finkproject.org Fink プロジェクトHomebrew]によって導入することもできる。
 
== LaTeXを始める ==
 
$ uplatex --version
e-upTeX 3.14159265-p3.5-u1.11-130605-2.6 (utf8.uptex) (TeX Live 2014/W32TeX)
 
出力の最初の行に'''(utf8.uptex)'''と表示されると思います。これは利用した組版ソフト(今回の場合はuplatex)に設定されたソースファイルに使用する文字コードと内部文字コードを示しています。上記の例ではソースファイルに使用する文字コードはutf8、内部文字コードはuptexを示しています。
\documentclassコマンドの中括弧の前に、大括弧でオプションを指定することが出来ます。省略された場合はデフォルトのオプションが実行されることになります。
 
以下にjarticleujarticle.clsで指定できる殆どのオプションを掲載します。カンマで区切っているものは、そのいずれかしか選択できないものです(a4paperとa4jの項目も同時指定不可)。
 
;a4paper, a5paper, b4paper, b5paper :それぞれの用紙に設定します。
*: 著者を定義するコマンドです。\Largeサイズで印刷されます。
* \date{}
*: 日付を定義するコマンドです。\largeサイズで印刷されます。このコマンドを指定しないと、jarticleujarticleクラスでは“平成13年1月15日”の形で印刷され、日付を出力したくない場合は引数を空にします。例では英語版Wikipediaのプロジェクトが始まった日を西暦で表示します。
* '''\maketitle'''
*: このコマンドを記述することで、上のコマンドで定義した表紙の要素を印刷します。つまりこのコマンドよりも前に、上のコマンドを記述する必要があります。
 
\titleと\author、そして\dateコマンドは引数を取るコマンドです。引数は例の通り、''{''と''}''の中括弧で囲みます。例では本文の開始と同じページに表紙を印刷しましたが、1ページ使って表紙を印刷したい場合はクラスファイルオプションにtitlepageを指定します。つまり、\documentclass[titlepage]{jarticleujarticle}と書けばそれだけでいいのです。
 
=== 概要 ===
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