「中学校社会 歴史/世界恐慌と各国の対応」の版間の差分

このころ（1932年）、日本政府は満州の問題を、中国との話し合いで解決しようとしていた。しかし1932年の5月15日、日本海軍の一部の青年将校らが総理官邸に乱入して、首相の'''犬養毅'''（いぬかい つよし）を殺す事件をおこした。この一部の海軍軍人が原首相を殺害した殺人事件を <big>'''五・一五事件'''</big>（ご・いちご じけん） と言う。

首相だった原犬養毅が死んでしまったので、つぎの首相を決めることになり、そして次の首相は齊藤実（さいとう まこと）に決まった。斉藤は海軍出身だが、穏健派であった。

また、原犬養毅のあとの首相は、しばらく軍人出身や官僚出身の首相がつづき、第二次世界大戦のおわりまで政党出身の首相は出なくなった。現在(2014年)の学校教科書などでは、このような理由もあり、五・一五事件で政党政治が終わった、と言われることが多い。