「中学校美術/美術1」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
中学校美術 2014年9月5日 (金) 00:18‎ から、スケッチについての説明を、こちらに移動する。
 
とりあえず、項目を追加。本文を若干、記述。
1 行
:(※ 読者の誰かさま、見本作品を描いてウィキブックスに寄付してください。)
 
==学習内容==
===スケッチおよびデッサン===
スケッチとは、デッサン(素描・そびょう)のように物の形や色などを正確に描写することが目的'''ではありません'''。対象をよく観察し、発見したこと、感じたことを自分らしく表現することです。
 
まずはたくさんのスケッチを描き、スケッチを通して絵を上達させましょう
 
 
*デッサン
基本は、鉛筆で書く。間違えたら、消しゴムで消す。
基本的に、シャープペンでは描かない。
また、ボールペンや万年筆は消せないので、使わない。色鉛筆も使わない。
 
鉛筆は、数本、用意する。鉛筆の全部は、先端を尖らす必要は無い。
 
練習としてデッサンをする場合の目的は、描く事を通して、形状や表面の質感などの特徴を把握し、また照明などによる明暗の表現と、観察物の形状の理解とを結びつけることが目的。
 
なので、描くのに、やや時間が掛かってもよい。(クロッキ-や絵コンテなどとは目的が異なる)
 
また、デッサンの線の色は、鉛筆の黒の単色だけで良い。色鉛筆は用いない。
 
観察物の明るい箇所を画用紙に描く場合は、画用紙の該当する箇所を消しゴムで消すなどして、紙の白色にするのが普通。
 
*クロッキー
人物などの複雑な形を、短時間でおおよその形を描く。目的は、形を短時間で把握する能力の向上である。したがって、クロッキーでは、あまり時間をかけてはならない。時間をかけてでも細かく書く練習は、クロッキー以外の練習(たとえばデッサンなど)で行うべきである。
 
===風景画===
まずは、なるべく見たとおりに描く。
 
たとえば色なら「葉っぱは緑色」とかのような、先入観は、いったん、無視する。
 
(なお、緑色に見える葉っぱも、実際には、季節によっては黄色が混ざっていたりする場合もあるし、黄色くない場合もある。最終的には、実物をキチンと観察する事が必要。)
 
 
もちろん、「観察物を見ないで、だいたいの形をすばやく描く」という能力も、商業で絵描きを仕事にしているには必要な能力だが、しかし一般の中学生には、そこまでの能力は必要ない。
 
 
しかし、正確には風景を描ききれない。風景の実物の形は、とても大きく、また多様な形をしたものが数多く風景には含まれており、なので、すべての見た物を、そのままの形では書ききれない。時間が足りないのである。
 
このため、観察しながら、とくに強烈に感じたことを優先して描く。そのため、あまり細かい箇所は書かずに省略される。
 
描き手によって、どこを強調したいかの印象が異なるので、たとえ同じ風景を見て風景画を描いても、ちがった作品が出来上がる。
 
 
 
風景に写っていない物は表現しない。
 
 
書くのに時間が掛かる。数時間は掛かる。生き物などは、動いてしまうので、中学校美術での風景画の実習などでは描かない。
 
 
===木彫===
 
=== 動物画 ===
動物は、写真の光をいやがる動物が多い、なので、もし撮影する場合には、管理者に許可を取る。フラッシュは使わないのが原則、撮影できない場合は、資料写真などで代用する。あるいは、細かい表現は諦める。
 
 
== 西洋美術 ==
 
 
== 色の技法 ==
*グラデーション
 
*スパッタリング
 
*マーブリング
 
== 色を描ける画材 ==
*色鉛筆画
 
*パステル画
 
*クレヨン画
 
 
== 版画 ==
*凸版(とっぱん)
 
*凹版(おうばん)
 
*平板
 
*孔板
 
== 彫刻刀 ==
*丸刀
*小丸刀
*切り出し刀
*三角刀
*平刀
 
== 書体 ==
=== 和文の書体 ===
*明朝体
日本語の文字を描くときに使われる事の多いフォント。
 
 
*ゴシック体
強調したい語句に使われる場合もある。(太さがほぼ一定なため、明朝体よりも太いため。また、明朝体とフォントが異なるので、明朝体と区別しやすい。)
 
 
*勘亭流(かんていりゅう)
 
=== 欧文書体 ===
*ローマン
 
*イタリック
 
*サンセリフ
 
 
=== 書体の使用時の注意 ===
世間一般の書体の中には、有料の物もあるので、学校教科書で紹介されたフォント以外を使用する際には注意。
 
== 色 ==
=== 色の三要素 ===
 
人間の目の色の感じる細胞には、三種類あるので、それに応じて、美術での色の感じ方も色を3種類に分解するのが一般である。
 
色の分解の仕方には、いくつかの種類がある。
 
:*明度(めいど)、彩度(さいど)、色相(しきそう)の3種類に分解する方式。
:*赤・緑・青の三種類に分解する方式。
:*赤・黄色・青の三種類に分解する方式。
 
などがある。
 
 
明度というのは、「白っぽいか、それとも灰色っぽいか、それとも黒っぽいか?」という事である。
「赤っぽさ」とか「黄色っぽさ」とか白黒灰以外の要素は、明度には含まないない。
 
 
*色相環(しきそうかん)
 
 
=== 三原色 ===
*減法混色
赤(正確にはマゼンダ)・黄色(イエロ-)・青(正確にはシアン)の三種類に分解する方式。
 
印刷物の色を分解するときに用いることが多い方式。
絵の具を混ぜるとき、赤色の絵の具、黄色の絵の具、青色の絵の具の三色をまぜると、黒色になるという事実にもとづく。
 
 
*加法混色
赤・緑・青の三種類に分解する方式。
 
光の色を分解するときに用いる事が多い。複数の光を重ねるとき、赤の光と、緑の光と、青の光とをまぜると、白色の光になるからである。
 
 
=== 色の対比 ===
*明度対比
 
*彩度対比
 
*色相対比
 
 
=== 日本の伝統色 ===
 
== 日本の古美術 ==
*風塵雷神図屏風(ふうじんらいじん ずびょうぶ)
尾形光琳(おがた こうりん)
 
 
 
*富岳三十六景
葛飾北斎(かつしか ほくさい)
 
 
== バリア・フリー ==
*ピクトグラム
 
*ユニバーサル・デザイン
 
 
== アニメーションの原理 ==
テレビなどで見られる動画の原理は、テレビの映像を瞬時に切り替えて、動いているように見せているだけである。
 
 
「動画」(どうが)とは、文字通り、ビデオ映像のように、画像が動いている映像である。
 
 
動画のうち、瞬時に切り替えた絵を何枚も写して、絵が動いているように見せる作品をアニメーションという。
 
いわゆる「アニメ」とは、このアニメーションの手法で作られた動画作品のことである。
 
たいていの場合、小説のようなフィクションの作品の物語を映像化する場合の手法の一つとしてアニメが用いられる。
 
 
なお、テレビ番組などで放映されるアニメ作品なみの質のアニメを作るためには、とても多くの資金と時間と人手がかかり、とてもじゃないが、中学生には制作できない。
 
 
商品アニメでなく、数秒程度の練習用のアニメですら、一般の中学生・高校生には、とても負担が大きく制作は無理である。なので、実習などでアニメを作ろうとするのは、専門家ではない一般の中学生・高校生は、あきらめたほうが良い。
 
 
どうしてもアニメーションを制作したいなら、いわゆる「パラパラ漫画」に留めておこう。なお、たとえ数枚程度のパラパラ漫画でも、かなり手間が掛かる。
 
 
*命(アニマ)を書くからアニメーション
アニメーションの中でも、生き物を書くのが、とても難しい。
そもそも「アニメーション」の語源は「アニマ(生命)を与える」という意味である。
 
また、単に自然物の動きを見ていても、得られる感想は、せいぜい理科の教科書とかビデオ教材などを見ても得られる感想と変わらない。
 
生き物以外の自然物を描くだけなら、もはや現代ではコンピューターなどでも代用できる。
もっとも人間そっくりの形や動きも、おおよその形や動きなら、現代ではコンピューターなどで再現できる。ただし、現在では、まだ、コンピューターによる人間を真似た形や動きの表現には、まだ不自然さが残る。
 
このため、実写の映画やテレビ番組などを制作するときは、俳優役の人間に演技をしてもらって、それをビデオカメラなどの撮影機器で撮影している。
 
 
手描きのアニメーション、つまり、いわゆる「アニメ作品」の場合、たとえば1秒間に3枚の絵を切り替えている。描く枚数のぶんだけ、描き手の作業の負担が大きくなるので、あまり増やすわけにもいかず、そのため、多くの商業アニメ作品では1秒あたり3枚ていどの動画枚数になっている。
 
(なお、CGアニメでは1秒あたり30枚程度。)
 
このため手描きアニメでは作画の枚数がとても多くなるため、あまり細かい箇所まで描きこめない。このため、大まかに形を書く能力が描き手に必要である。
 
そのため、動画の本体の制作の前に、あらかじめ、どの程度の書き込みをするかを決めておく。
 
 
一般の中学・高校生の美術の授業での実習としてなら、1枚あたりの作画の時間は、せいぜい3分~5分ていどの数分でかけるような描きこみにしておこう。
 
 
*打ち合わせ
もし美術の授業で、(数秒程度の)アニメ作品を作る場合は、たとえ数秒程度の動画でも、アニメは作画枚数がとても多いので、作品を作る前に、絵コンテなどで全体の構想をまとめて、教員などに報告する必要があるだろう。
 
 
(絵描きに限らず、大人が会社などで仕事をする場合には、新しい仕事に取り掛かるよりも先に、まず、上司に、その仕事を提案し、上司から許可をもらうのが一般である。仕事には長い時間と資金が必要なので、作業にとりかかるよりも前に、まず許可を取る必要がある。)
 
 
中学生に必要な程度のアニメの絵コンテの書き方は、まず、なるべく動きが分かるように描く。たとえ読者が解説の文字を読まなくても、絵を見ただけで、どういう動きをさせたいのかが分かるように、なるべく描く必要がある。
 
 
*カメラワーク
また、カメラワークを意識して描く。
 
たとえば実物の生き物の動きをビデオカメラで撮影する場合、対象の生き物が一定の動きでも、それを撮影するビデオカメラの位置や向きやビデオカメラの動きなどのカメラワークによって、映像モニター上に映し出される動画は、カメラワークごとに違った動画になる。
 
 
*結論
このように、アニメの制作は、ちょっとした動画の制作ですら、とても大変なので、中学校では制作しないほうが良い、せいぜい、鑑賞などに留めておいたほうが良いだろう。