「中学校理科 第2分野/大地の変化」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
M "1906_San_Francisco_earthquake_seismograph.gif" を "1906_San_Francisco_earthquake_seismograph.png" に差し替え(GifTaggerによる。理由:Replacing GIF by exact PNG duplicate.)
用語に英訳
3 行
==== 火山とマグマ ====
[[ファイル:Vulcanian Eruption-numbers.svg|thumb|11番がマグマだまり。]]
火山(かざん)の地下深い場所には、岩石が高温で溶けた、どろどろの高温の物質があり、これを <big>'''マグマ'''</big>(magma) という。このマグマが、割れ目や火口などから、ふきだすことを、火山の <big>'''噴火'''</big>(ふんか) と言う。そして、このようなマグマが吹き出す山を火山(かざん、英: volcano)という。
 
[[File:Pahoehoe toe.jpg|thumb|350px|ハワイの溶岩]]
146 行
プレートとは、地球の表面をおおう、厚さ数百kmの岩板の層である。地球上には、いくつものプレートがある。それぞれのプレートは、それぞれの方向に1年間に数cmほどだが動いており、そのため他のプレートなどに力をおよぼしあっている。
 
地面がゆれる、地震(じしん、英: earthquake)の原因は、じつはプレートの力です。プレートが、地球の中にもどる場所の近くで、プレートは、反対側の地中には戻らないほうの岩盤(がんばん)にも、引きずりこむような力を加えるので、プレートは岩盤をひずませます。岩盤に力が、かかり続けると、ある時期に、岩盤の一部が、こわれます。このときの揺れ(ゆれ)が、地震です。
 
海中にあるプレートを <big>海洋プレート</big>(かいようプレート) と言います。陸地の下にあるプレートを <big>大陸プレート</big>(たいりくプレート) と言います。
156 行
[[ファイル:FailleNorm.png|thumb|left||180px|断層。正断層(せいだんそう)。]]
[[ファイル:FaillInv.png|thumb|right|180px|断層。逆断層(ぎゃくだんそう)。]]
地震の際、地面の一部が切れてずれる場合があります。このような切れた地面の層を <big>断層</big>(だんそう、英: fault) と言います。断層とは、地層にかぎりません。
断層の原因も、元々は、プレートによる力です。
 
大きな地震のあとに、断層が生じる場合もあります。
 
断層は、その断層ができる前の地面を引っ張る力によって、その断層が生じた場合、断層のかたほうが乗り上げるようになりますが、この断層を <big>正断層</big>(せいだんそう 、normal faul) と言います。
 
いっぽう、押し合う力によって作られた断層は、断層がずれおちるようになりますが、この断層を <big>逆断層</big>(ぎゃくだんそう、reverse fault) と言います。
 
 
214 行
[[Image:Kinemetrics seismograph.jpg|thumb|地震計]]
 
地震のゆれの大きさを記録する機械を <big>地震計</big>(じしんけい、seismometers) といいます。
 
地震のときに、地震計の全部が、ゆれてしまっては、記録のしようがありまえん。
250 行
|-
|}
地震のエネルギーの大きさは、<big>マグニチュード</big>(magnitude)という単位で、あらわします。記号は、「M」です。ふつうの地震では、M4~M6くらい。大地震ではM7~M9くらいになる。
 
マグニチュードが1大きくなると、エネルギーの大きさは、約31倍から約32倍になります。なので、マグニチュードが2大きくなると、エネルギーの大きさは、約1000倍になります。(かけ算で31×31と、32×32とを計算して、確認してみよう。)
265 行
このようなことが起きる理由は、じつは地震のつたわり方には2種類あるからである。
 
まず、最初の小さなゆれのことを <big>初期微動</big>(しょきびどう、preliminary tremor)という。
つづけて、やって来る、大きなゆれのことを <big>主要動</big>(しゅようどう)という。
 
359 行
==== 海嶺(かいれい)と海溝(かいこう) ====
*海嶺(かいれい)<br />
それから、数十年がたってから、技術の進歩で、海底の研究が進みます。すると、どうやら、海底の奥ふかくから、溶岩が次々と、わき出している場所があることが見つかります。これは 海嶺(かいれい、oceanic ridge) の発見です。大西洋の中央や、太平洋のチリ沖のイースター島の付近など、地球上のいくつかの海底に、海れいは、あります。
 
 
[[ファイル:Izu-Ogasawara trench topographic.png|thumb|right|300px|伊豆・小笠原海溝の位置(赤線)]]
*海溝(かいこう)<br />
いっぽう、海底の奥深くで、地面が地中に引きこまれている場所も見つかります。これが 海溝(かいこう、trench) です。
太平洋のマリアナ諸島の近くのマリアナ海溝や、伊豆・小笠原海溝など、いくつかの海溝が、あります。
 
379 行
そしてプレートをひずませる力の原因は、プレートが地中に引き込まれることです。
 
プレートの運動によって、地震がおきるという考え方を <big>プレートテクトニクス</big>(英: plate tectonics) と、いいます。
 
==== 環太平洋造山帯 ====
467 行
動物の肉は、死んでしまうと、すぐに分解されていく。しかし動物の骨は、分解されづらい。地上に骨がある場合は、壊れやすいが、地中にある場合は、骨が、かなり長く、のこる場合もある。
 
このようにして、大昔の生き物の骨やカラなどが残ったものを <big>化石</big>(かせき、英語:fossil) という。
 
骨だけでなく、大昔の貝が残った物も、化石である。
491 行
それ以前の時代は、岩石そのものが少ない時代です。
 
人類が出る前の時代などは、文字の記録が残っていないのえ、地質調査などで調べるしかない時代です。このような人類以前の大昔の時代を 地質時代(ちしつじだい、英語:Geologic time scale;Geological age) といいます。
 
化石を調べて行った結果、時代ごとに特徴のちがいがあることが分かり、地質時代を分けて、<big>先カンブリア時代</big>((せんカンブリアじだい、Precambrian (age))と、 <big>古生代</big>(こせいだい、英: Paleozoic era)と、<big>中生代</big>(ちゅうせいだい、英語:Mesozoic era)と、<big>新生代</big>(しんせいだい、英: Cenozoic era)とに、時代を分けています。
 
[[Image:ElrathiakingiUtahWheelerCambrian.jpg|thumb|200px|サンヨウチュウの化石]]
499 行
 
* 古生代(こせいだい)
'''サンヨウチュウ''' (Trilobite、トリロバイト)のさかえた時代は 古生代 です。古生代は、約5億4200万年前から 約2億5100万年前です。
この古生代には、他にも サンゴ や フズリナ や ウミユリ などがさかえました。
 
511 行
</gallery>
 
古生代にあらわれ始めた シーラカンス(coelacanth) は、いまも、子孫が生きのこっています。
 
植物では、シダ植物が、さかえました。
524 行
中生代は、約2億5000万年前から約6500万年前までです。
 
また、中生代の海では、 '''アンモナイト'''(Ammonite) が、さかえました。
恐竜の祖先である '''シソチョウ'''(Archaeopteryx) が、あらわれた時代も中生代です。
 
恐竜の化石やシソチョウの化石は、地層の時代を知ることのできる示準化石です。
538 行
* 新生代(しんせいだい)
[[ファイル:Mamut NDH 2.JPG|thumb|left|300px|ケナガマンモスの復元模型]]
約6,500万年前から現代までを 新生代(しんせいだい、英: Cenozoic era) といいます。
新生代のうち、約6,500万年前から約200万年前までを第三紀といい、約200万年前から現代までを第四紀と分ける。
 
642 行
下流に近づくほど、水量は多くなり、川幅(かわはば)もひろくなります。
 
地形として、川の下流の周辺では、三角州(さんかくす,river delta)という地形ができやすい。
 
 
686 行
地震の波には、たて波とよこ波がありますが、横波は液体の中をつたわりません。
 
地球の表面にある、かたい部分を <big>地殻</big>(ちかく、crust) といいます。地殻のあつさは、陸地では約30kmから約70 kmくらいまでです。
海洋の海底では、約7kmくらいです。
 
698 行
 
マントルのさらに下には <big>核</big>(かく) があります。
核は、外側の <big>外核</big>(がいかく、outer core) と、内側の <big>内核</big>(ないかく、inner core) とに、わかれます。外核の部分が液体です。
地磁気の原因は、液体の外核が流れ動いていて、そのため核内に電流が流れ、地磁気が発生するのだろう、と考えられています。