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学習方法/中学校地理 2014年6月14日 (土) 08:38‎ より、社会科の学習には参考書が必要になることを引用。
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中学の教科書や参考書を読んで、どうしても分からない事がある場合にのみ、そのときだけ小学生用の参考書での復習をするのが良いでしょう。そして分からない部分が解決したら、さっさと中学生用の参考書・教科書を使った学習を再開するべきです。
 
 
== 高校の予習はしないほうがよさそう。まずは中学用の参考書を読もう。 ==
高校の社会は、中学と比べて、かなり、むずかしくなります。なので、もし教科書が物足りないなら、まず中学用の参考書で解説の多い本を読むべきです。
 
たとえば文英堂の「くわしい歴史」「くわしい公民」とか「中学歴史の発展的学習」「中学公民の発展的学習」とか、高校レベルの内容も先取りしています。
 
ただ、歴史分野だと、近現代史などで左翼イデオロギー的な記述があり、そこは高校用の参考書でカバーしたほうが良さそうです。べつに文英堂の参考書に限った話では無いですが。
 
そもそも高校の教科書・参考書でも、近現代史では左翼イデオロギーが多いです。単に、中学用の参考書よりかは、高校のほうが少しはマシって程度です。
 
おそらく、中学の参考書の執筆は、一般の高校教科書や高校参考書を手本に、中学用の教科書や参考書も書かれているのでしょうね。
 
字数の制限などもあって説明の際の思想が片寄るのも仕方ないのでしょう。しかし、じっさいの歴史は、そんなに単純ではありません。
 
たとえば第二次大戦の前の日本やドイツが軍国主義で非・民主主義だと参考書などに書かれますが、日本の敵国だった中国やソビエトにも類似の強権的な政治制度はありました。そもそも中国の民衆には選挙権がありませんでしたし、ソビエトの民衆にも選挙権がありませんでしたので、あまり民主的とは言えない国です。
 
しかし、中学高校の教科書や参考書の多くには、「第二次世界大戦では、軍国主義の日本とドイツとイタリアは、民主主義を守るアメリカ・イギリス・フランス・ソ連・中国などの国と戦った。」というような感じの記述が書かれている教材が多いのが現状です。
 
こういった批判に対して、中学用の参考書とか高校の教科書・参考書の場合、言い訳ていどの記述で「英米の植民地支配が(以下略)」みたいに、あたかも「イギリスも悪いことをしたよねー」みたいに書いてありますが、たんなる言い訳に過ぎません。
 
べつに、学生の理解なんて、そのていどの単純な「正義の民主主義国のアメリカ・イギリス・ソ連・フランス・中国」(笑)とかいうレベルの近現代史の理解であっても、大学入試なんて突破できてしまうのです。
 
 
べつにワタシだけが、「日本の敵国だった中国やソビエトにも類似の強権的な政治制度はあった。」と言ってるのではなく、高校の参考書でも、レベルの高い参考書なら、たとえば山川出版の『詳説日本史研究』とかなら、似たような記述が書いてあります。
 
というより、ここでの私の批判のネタ元が『詳説日本史研究』です。
 
 
中学の参考書だけではなく高校の参考書であってすらも、このていどの理解しかしていない理解の浅い参考書が多いのです。高校の日本史・世界史での近現代史なんて、単に、覚えさせられる語句が中学よりも増えるだけです。
 
 
ただし、こういう中学参考書の欠点を理解したうえで、あえて使うなら、「くわしい歴史」「中学歴史の発展的学習」とかは、かなり良い参考書でしょう。
 
 
高校参考書ですが、山川出版社の「詳説世界史研究」および「詳説日本史研究」が名著であり、大人の読書にたえうる本なので、もし一般の中学教科書や参考書の思想的に片寄っていると思われる記述に不満があるなら、その不満箇所に相当する時代の周辺だけ、この「詳説研究」シリーズを読んで深い知識を確認すると気が済むでしょう。
 
 
・・・というかですね、はっきり言って、ろくな中学・高校の歴史の初心者用の参考書が無いんですよね。
かりに今から100年後の未来人から見れば、今の中学高校での歴史教育なんて、すごく幼稚なんでしょうね、きっと。
 
 
社会科教育ってのは、こういう左翼イデオロギーみたいに、イデオロギーが片寄っていたりしますから、あまり社会科の学習に深入りすることをオススメしません。それよりも数学とか理科とか英語とか国語をキチンと学ぶことをすすめます。
 
 
さて、たぶん、参考書で国語・数学・理科・社会・英語の5教科ぶんの全冊を読む込んでいるうちに、ふつうの中学生は中学生活が終わります。なので、わざわざ高校の参考書とかで予習をする必要が、あまり、ありません。
 
 
いっぽう、高校では科目も細かく分かれるので、中学生にとっては高校の科目の仕組みが複雑です。科目のしくみなどは、あまり本質的ではなく、そんな非・本質的な事に労力を割くべきではありません。
 
== どうしても高校の社会科の参考書などで予習をしたいなら ==
それでも、どうしても中学レベルが物足りなくて、どうしても高校の社会科の参考書などで予習をしたいなら、予習にオススメの科目は、「世界史B」「日本史B」「地理B」「政治経済」をするのが良いでしょう。
別科目で「世界史A」「日本史A」「地理A」というのがありますが、このA科目は、範囲がせまく、B科目よりも内容が少なくなっています。
たとえば「世界史B」「日本史B」は、範囲が近現代史に限られています。「地理A」は、地理Bよりも範囲が狭いです。
 
なので、予習をするような中学生には、A科目は不要です。
 
また、もし高校の検定教科書が手に入るなら、参考書よりも教科書から読むべきです。参考書は、やや難しめです。
 
 
*科目「倫理」は、中学生には、すすめられません。
科目「倫理」は、中学生には、すすめられません。科目「倫理」は哲学の理論や歴史の科目です。具体性がとぼしく、前提知識として世界史などの知識を要求していますので、中学生が読んでも理解できません。
 
中学生に必要なていどの哲学の知識なら、「世界史」や「政治経済」などの科目でも、じゅうぶんにカバーできます。
 
中学生どころか、高校の多くでも、あまり「倫理」を学生には、すすめていません。高校によっては「倫理」の履修が困難な場合もあります。そういう科目ですから、ましてや中学生には、なおさら「倫理」の予習は、すすめられません。
 
*科目「現代社会」は、中学生には、すすめられません。
また、「現代社会」は、高校の予習をするような学力に余裕のある中学生には不要です。なぜなら科目「現代社会」は、政治経済や地理などの内容を、現代にかぎって、まんべんなく説明するような科目です。まんべんがなく説明するぶん、やや物足りなくなっています。
中学生用の参考書でも、難関高校むけの地理や公民の参考書で、けっこうカバーできる話題です。