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== 参考書を2種類以上、買おう ==
== 中学理科は暗記科目 ==
理科とは、実験結果にもとづいて理論を構築された「実験科学」ですので、学生は実験結果については、代表的な実験例や法則については暗記せざるを得ません。
 
理科で用いる公式も、実験結果を説明できることが確認された式です。なので、公式も、実験法則と同様に、覚える必要があります。この点が、数学の公式とは、理科の公式は違います。
 
理科の公式で、公式に真っ先に要求される事は、けっして「論理」では無く、その「公式」とやらが実験結果にあっているかどうか、なのです。これは、中学理科だけでなく、高校理科の公式や、大学の理科の公式でも、同じです。
 
たとえば、大学の物理学科や工学部など、数学科以外の理系の学部・学科では、(数学科と比べて、)あまり公式の証明は、重視されません。それよりも、公式を用いて計算問題を解く計算力が、これら数学科以外での学部や学科では要求されています。
 
 
さて、なので、中学の理科は暗記科目です。そもそも高校や大学でも理科は暗記科目です。理科では物理などでは計算式も習いますが、その式は暗記せざるを得ません。大学の理系学部でも、理科の公式は暗記するはめになります。
 
なので、中学理科で公式が出てきたら、最終的には暗記してください。解説とかは、あくまで補助です。
 
数学のように、理論にもとづく学問とは、理科は、ちがいます。理科は実験科学です。学習者は最終的には、実験結果や、実験法則などを覚えるしかありません。数学では「定理」という言葉がありますが、しかし、理科では「法則」です。定理は、理論に基づいた論理です。しかし、「法則」は、けっして定理ではありません。法則は、実験などによって確認された、自然現象などの絶対的なパターンのことです。
 
理科の主張では、どんなに斬新な思考法にもとづいていても、その主張が実験結果とあわない限り、その主張には、法則としての価値が無いのです。
 
なので、理科では「定理」と言わずに、「法則」という用語を用いるわけです。
 
そして、中学の段階では、実験結果や実験法則などは覚えざるを得ません。いっぽう、ある法則を最初に法則を発見した科学者は、けっして10代の少年時代に発見したわけではないでしょうし、何十年と研究したりして法則を発見したのでしょう。しかし、かといって、現代の中学生が、中学理科の学習に、けっして何十年もの歳月を掛けるわけには、いきません。
 
中学生は学習時間が限られてるので、実験結果・実験法則・公式などを優先して学び、覚える必要があります。
 
 
美術や技術科のような、作品などを制作する教科とも、理科はちがいます。美術科や技術科のような作品制作などの実績ではなく、知識の習得やテストの成績が理科では大事です。
 
 
理科のほとんどは、用語や名前や実験結果などを暗記する科目です。物理では計算も多いですが、中学では物理現象の名前や実験結果を暗記する比重が多いです。
 
 
高校では計算が増えてきますが、高校でも生物や地学では暗記の比重が多いです。化学も、化学式や反応結果を覚えてないと解けない大学入試の問題が多いです。
 
 
そのような暗記の比重の多い理科ですが、他に理解の方法を測る科目が存在していないので、入試などでの理科の成績によってアナタの理科の理解度は進学先から評価されます。
 
== 中学の段階では、文系/理系 の個性とか無い。 ==
あなたが、文系科目が苦手なら、それは単に文系科目を不勉強なだけであって、べつに理系の個性があるわけじゃないので。
 
あと、数学を勉強しない いい訳 に、理科の実験をあげないでください。
 
「理科は実験があって楽しいけど、数学は実験がないから、つまらない。だから数学を勉強しない。」ってのは、単にソイツが数学を不勉強なだけであって、べつに理科の適正とか実験の適正が高いわけでは無いので。
 
中学の場合、数学は、わりと作図などで検証しやすい内容が出ます。たとえば無理数の√(ルート)だって、三平方の定理を使えば、直角三角形の作図で、検証できます。
 
中学レベルの数学が理解できない人は、たぶん中学レベルの理科も理解できていません。「私は違う。中学の数学は分からないが、中学理科は理解している。」という人は、たぶん、理科を理解したつもりになってるだけの勘違いでしょう。
 
 
== 参考書を2種類以上、買おう ==
教科書だと、大事なところが「たしかめてみよう。」とか「実験してみよう。」とか書いてあったりして、予習や自習では使い物にならない場合があります。
 
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中学理科の参考書は、まず、各学年用に、標準レベルの難度・厚さの本を1冊(もしくは1シリーズ)、買ってください。(「シリーズ」と言ったのは、学年ごとに分冊になっている場合もあるから。)
 
いきなり、難関高校対策の参考書を買っても、中学理科の最初の学習では非効率です。
いきなり、難関高校対策の参考書を買っても、中学理科の最初の学習では非効率です。2冊目以降は、難関校用の本でも、他の出版社のものでも、好きなものを買ってください。別に1冊目を読み終わらないうちに2冊目を買っても良いです。というか、ふつう、中学参考書は、中学時代には読み終わりません。1冊目の参考書が読み終わらなくても、2冊目の参考書を買ってください。1冊目の参考書を買うときに、同時に2冊目の参考書を買っておいても構いません。
もし、いきなり分厚い難関校用の参考書を買うと、どこが頻出事項で、どこが補足的な知識かが、はっきりしません。また、どこが中学レベルの必須知識で、どこが高校レベルの先取り学習なのかも、難関用の参考書では、はっきりしづらいです。また、分厚い参考書を先に買ってしまうと、全体像をつかむのに時間が掛かってしまいます。
 
 
理科では、テスト頻出の知識や用語もあれば、優先順位の低い補足的な知識もあります。まずは、優先順位の高い、必須の知識を確実に習得することが、中学生には求められます。
 
もし、いきなり分厚い難関校用の参考書を買うと、どこが頻出事項で、どこが補足的な知識かが、はっきりしません。また、どこが中学レベルの必須知識で、どこが高校レベルの先取り学習なのかも、難関用の参考書では、はっきりしづらいです。また、分厚い参考書を先に買ってしまうと、全体像をつかむのに時間が掛かってしまいます。
 
このため、中学理科の参考書を買うときは、まずは、やや入門的な標準レベルの参考書で、全体像を早めにつかむ必要があるのです。
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もし中学理科の問題集を使うなら、まずは標準レベルの問題集から、問題練習をこなしてください。いきなり難関高対策の問題集を用いるのは、効率が、かなり悪いです。中学理科にかぎらず、中高の理数系教科の問題集は、まずは基礎レベルの問題集から、確実に練習していってください。難関校対策の問題集から先に学習するのは、中高の理系科目では、かなり非効率です。
 
== 中学理科は暗記科目 ==
理科とは、実験結果にもとづいて理論を構築された「実験科学」ですので、学生は実験結果については、代表的な実験例や法則については暗記せざるを得ません。
 
理科で用いる公式も、実験結果を説明できることが確認された式です。なので、公式も、実験法則と同様に、覚える必要があります。この点が、数学の公式とは、理科の公式は違います。
難関校用の「参考書」と、難関校用の「問題集」の使いかたは、ちがった使い方になります。参考書のほうは、たとえ難関校用でも、わりと早い段階でその参考書を読み始めても構いません。中学理科だけでなく、高校理科の参考書でも、参考書のほうは、たとえ難関大学対策用でも、わりと早い段階でその参考書を読み始めても平気でしょう。
 
理科の公式で、公式に真っ先に要求される事は、けっして「論理」では無く、その「公式」とやらが実験結果にあっているかどうか、なのです。これは、中学理科だけでなく、高校理科の公式や、大学の理科の公式でも、同じです。
す。
 
さて、なので、中学の理科は暗記科目です。そもそも高校や大学でも理科は暗記科目です。理科では物理などでは計算式も習いますが、その式は暗記せざるを得ません。大学の理系学部でも、理科の公式は暗記するはめになります。
*難関校対策用の参考書は、意外と簡単。分厚いけど。
中学理科の場合、難関高校対策用の参考書でも、時間さえあれば、けっこうスラスラと読めます。というか、中高では、数学以外の科目は、時間さえ掛ければ、読んで大筋の内容を知るだけなら、たいていの参考書は読めます。ただし、本が分厚いので、時間は多めに掛かります。
なお、問題集まで含めると、難関校対策には時間が掛かるかもしれません。難関対策用の参考書でも、資料集などを読み込むような感覚で、読めます。はっきり言って、中学の難関高校入試レベルの理科の参考書なんて、時間さえあれば、読むだけなら難しくありません。
 
なので、中学理科で公式が出てきたら、最終的には暗記してください。解説とかは、あくまで補助です。
時間とかに余裕があれば、力試しに難関校対策用の参考書を読んでみるのも、もしかしたら楽しいかもしれません。
 
数学のように、理論にもとづく学問とは、理科は、ちがいます。理科は実験科学です。学習者は最終的には、実験結果や、実験法則などを覚えるしかありません。数学では「定理」という言葉がありますが、しかし、理科では「法則」です。定理は、理論に基づいた論理です。しかし、「法則」は、けっして定理ではありません。法則は、実験などによって確認された、自然現象などの絶対的なパターンのことです。
また、高校に入ってしまうと、理科の教科書や参考書が科目ごとに分かれてしまうので、理科を全体的に1冊の本で学ぶことが、しづらくなります。(物理・化学・生物・地学の4科目に別れて、教科書も別々になる。) でも、高校入試の難関校対策用の理科の参考書なら、理科を全体的に1冊(または2冊)で学ぶことが出来ます。
 
理科の主張では、どんなに斬新な思考法にもとづいていても、その主張が実験結果とあわない限り、その主張には、法則としての価値が無いのです。
中学は、全体的に理科を学びやすい、最後の機会です。
 
なので、理科では「定理」と言わずに、「法則」という用語を用いるわけです。
 
そして、中学の段階では、実験結果や実験法則などは覚えざるを得ません。いっぽう、ある法則を最初に法則を発見した科学者は、けっして10代の少年時代に発見したわけではないでしょうし、何十年と研究したりして法則を発見したのでしょう。しかし、かといって、現代の中学生が、中学理科の学習に、けっして何十年もの歳月を掛けるわけには、いきません。
== 理科の世界は学歴社会 ==
理科には、実務能力とか、ありません。たとえ実験装置を作るだけの技術力が無くても、実験装置を使える能力と、理科の研究者の肩書きがあれば、理科の研究職です。
 
中学生は学習時間が限られてるので、実験結果・実験法則・公式などを優先して学び、覚える必要があります。
実験装置を作るには、たとえば顕微鏡などの光学機器でも、レンズの機械加工の専門知識とか、それらの生産設備での電気装置の専門知識とか、あるいは職人技とか、いろんな知識や技能が必要ですが、そのような工業的な知識や技能は、世界の理科教育では、なんの価値も持っていません。日本の理科教育だけでなく、そもそも世界諸国の理科教育が、技術者の職人技とかを、まったく評価していません。むしろ日本は、工業高校などがある分、少しはマシなほうです。
 
 
理科のほとんどは、用語や名前や実験結果などを暗記する科目です。物理では計算も多いですが、中学では物理現象の名前や実験結果を暗記する比重が多いです。
工学などの産業経済と結びついている学問とは、理科は違います。工学の技術者への経歴評価ならば、工場などでの実務経験も経歴の評価対象かもしれませんが、理科は違います。
 
大学以降での評価でも、学校の成績の影響が強く、理科では評価されます。
 
理科の世界は学歴社会なのです。理科は学歴社会ですから、テストの成績で評価が決まる社会です。たとえ研究等を始めようにも、大学の学歴や成績が悪いと、研究職そのものに就職できません。理科の実験には、お金のかかる実験が多いですから、(お金が掛からない実験は、すでに行われてしまっており、新規に行う価値が無い。)お金のある研究機関に就職できないと、研究できない分野が多いです。
 
 
ノーベル物理学賞とかだって、実験装置や観測装置を作った技術者は、まったく賞を取っていません。賞を取るのは、その実験装置などを利用した学者です。
 
 
というわけで、大学などでの理科の学歴や成績が悪いと、理系の職業では、低く評価されるかもしれません。
理科の成績が良いほうが、なにかと就職に好都合でしょう。