「高校生活ガイド」の版間の差分

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加筆。
大学教育についての記述を削除。
93 行
#補習に参加すれば合格とする。追試はない。
救済措置が一切ないという場合もありますが、よほど普段の素行が悪くない限り、そうしたことは起こりません。
 
== 大学の教育方針と高校普通科の関係 ==
=== 大学の教育方針は、不適格者を「落とすための教育」 ===
高校教育の教育方針は、中学校の教育方針とは違います。普通科高校は、大学入試の問題を解けるように訓練を施す教育機関です。
そもそも高校教育は、義務教育ではありません。
 
もちろん、人間性を磨かせたりとかの教育も高校教育で施されますが、高校教育の主目的は、大学教育などの準備です。そして大学教育とは、その専門分野における指導者的や高度な知識・技術を用いる専門家にふさわしい教育を施すために機関です。
 
このため、高校入学から先は、学校の教育方法も変わっていきます。教育方針が、不適格者を「落とすための教育」になってきます。医学部や薬学部などが分かりやすい例かもしれませんが、その職業にふさわしくない、学力の低い人間を、まず入試で落とします。大学入学後も、定期テストなどで、テストの不合格者は留年などをさせられて、落とされます。医学部や薬学部などでは、さらに卒業後に国家試験があります。
 
べつに医歯薬学だけでありません。理工学部や農学部など理系学部も、必須の国家試験こそ無いものの、似たような教育です。理工学部は、べつに医歯薬学ほどには、不適格者を落とすためのテストの回数が多くはありませんが、しかし不適格者を落とすための定期テストは理系学部の全般で行われます。たとえば工学などは、設計を間違えて不良品を作って販売したら、最悪の場合、消費者が事故で死ぬ可能性もありますので、不適格者には、留年などの処置を与えて、きびしく教育をせざるを得ないのです。理学や農学なども同様です。間違えたままの知識のひとが社会に出て権力を握ったら、社会に害悪を与えてしまいます。なので大学は、不適格者には、留年などの処置を与えて、きびしく教育をせざるを得ないのです。
 
もっとも、大学教員の中には、適格者である十分な学力を学生ですらも、不適格者として判断してしまうようなダメな大学教員もおりますが、そういうダメな教員は大学内の権力闘争などで淘汰されていきます。
 
高校生は、とりあえず、「性悪説で評価されている」ということを意識して、受験勉強などに取り組んでください。
 
試験などで不適格者を落とすのは「性悪説」ですが、そうせざるを得ないのです。なぜなら世の中には愚者もいて、能力が低いのに「専門家」を名乗って商売をしてしまい、消費者に迷惑をかける輩がいるのです。
 
多くの国民は、べつに犯罪者ではありません。なので、「性悪説」には不満かもしれません。
しかし、学力や専門知識の欠けた愚者な大人は、多いのが事実です。たとえば法治の社会に住んでいながら、まったく法律を勉強しようとしない大人は多いです。選挙権を持っていながら、まったく社会科を勉強しようとしない大人は多いです。国民の政治家への要求の中には、矛盾した愚かな要求も見られます。たとえば、「税金を下げろ」と要求しつつ、「補助金を増やせ」と要求する矛盾したような要求も、あとを絶たないのが、国民の知性の低さの現実です。税制の理解だけでありません。国民の科学技術の理解ですら、「日本は技術立国」と言って、いわゆる「お国自慢」をしながら、中学レベルの理科や数学の学力すらも足りない大人も多いのです。
 
日本は民主主義ですから、たとえ愚かな大人であっても、日本国籍さえあれば選挙権という権利は与えられます。しかし、愚かな大人に「この大人は賢い」といった"お墨付き"(おすみつき)・"権威"(けんい)等までは、与えるわけには行かないのです。
 
無知かつ無能な大人にまで、大学が権威を与えてしまったら、社会の秩序が崩壊してしまいます。
 
 
「大学卒業」という肩書きのメリットは、「この人物は、これこれの分野での仕事をするだけの能力のある、適格者である。」ということを、大学が間接に認定しているわけです。たとえば「工学部卒業」も肩書きの意義なら、「すくなくとも工学の学力に関する限り、工場などでの設計開発や管理職など指導的・上流工程的な仕事をするのに足りるだけの工学の学力を、この卒業生は有する。」ということの、大学による、間接的な認定です。裏を返せば、不適格者を落とすための試験が大学では必要なのです。
 
 
もっとも、大学教員の中には、ときどき、定期テストの出題で、院生や教員ですら簡単には解けないような難問を大量に出したり、その教員個人にしか試験時間内に解き終わらないような難問を出したりするような、困ったダメ教員もいます。
 
大学受験のときの受験勉強は、大学入学後に遭遇する可能性のあるダメ教員の横暴から、再受験や転学科試験などにそなえて、学生自身の進路を守るためにも必要なのです。なので、受験生・高校生は大学受験の受験勉強をしておくべきです。たとえ推薦入試などで大学に合格できそうな高校生でも、大学進学を目指すなら、なるべく受験勉強をしておくべきです。
 
 
大学のダメ教員を見抜くには、大学生自身がキチンと予習復習をしてキチンと問題練習をするなど、キチンと勉強して学力を身につけることが必要です。キチンと勉強していれば、他大に移ったら単位を取れますし、キチンと勉強してなければ、たとえ他大に移っても定期テストに合格できません。
 
大学時代にキチンと予習復習・問題練習をするためには、高校時代からキチンと予習復習・問題練習をする習慣が必要です。なので、高校生や大学受験生は、日々、キチンと予習復習・問題練習をしてください。
 
 
== 大学入試は受験の得点順の選抜試験 ==
大学入試は受験の得点順の選抜試験です。大学入学後のテストの建前は、不適格者を落とすためのテストです。
 
もっとも、実際の大学入試は、検定試験でなく高得点順の選抜試験であったり、また、充分な仕事が出来る適格者ですらも解けないような難問も入試には多く出ますが、しかし今の日本社会には入試に代われる、学力を評価できる満足な選抜方法がありません。今のところ、国立大学入試などの5教科の選抜試験方式が、もっとも学力を正確に測れそうな方式です。このように入試をするなどをしないと、不適格者が多く大学に入学してしまうのです。