「学習方法/高校倫理」の版間の差分

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たとえばガンジーの「非暴力」「不服従」の思想に共鳴するよりも、暗記勉強で「'''ガンジー'''」、「'''非暴力'''」とかの用語を暗記したほうが入試では得点を取れる。
 
また、科目で紹介された思想を、参考書の解説以上に細かく分析する必要も無い。用語を覚えたり、問題練習したほうが、入試で得点が取れる。分析能力は、入試では問われないくい。当科目は、暗記科目である。
 
 
*倫理は暗記科目であり、参考書を用意する必要がある。
検定教科書には、おぼえるべき単語が太字化されていない場合が多い。なので、参考書を購入して、覚えるべき用語や基礎知識などを確認する必要がある。それも、出版社を2社以上、2冊分の参考書が必要である。
 
 
 
*参考書は2誌を読む比べる。
しかし参考書には、科目であつかう哲学史や思想史の史実にまじえて、参考書の著者が重んじる解釈が書かれている。文量の制限などの理由もあり、断片的な説明をせざるを得ないので、一部の解釈の採用も、仕方の無い面もある。しかし、その思想は、一部の学派の考えかもしれない。もちろん場合によっては、その信条などの解釈が、学説などでの通説・定説の場合もあるので、通説の場合には学習者は覚えなくてはならない。しかし、著者個人の考えかもしれない場合もありうるし、通説と学習者が混同されては困るし、入試対策的にも、混同は非効率である。
 
 
たとえば参考書によって、ある思想の背景事情の説明が違う場合もある。
たとえば、福沢諭吉の脱亜論の解説で、ある参考書には、朝鮮国での近代化を目指す民主派クーデターの挫折による絶望、などと原因を分析し解説しているものもあれば、またある参考書では、西洋のアジア諸国への植民地化が原因だと分析し唱える参考書もある。
 
 
このような参考書ごとの思想の違いの事例は、べつに、日本の近現代の思想家の解説だけでなく、西洋の思想家の解説箇所でも、類似の違いが、いくつも見られる。
 
このため、参考書を読む際には、出版社や著者の異なる複数冊を購入して、複数の情報源を持つべきである。メディアリテラシー教育などで、「新聞を読む時には、新聞社の異なる2誌を読み比べろ」というふうなことを習ったこともある人もいるだろう。それと同様である。
参考書も2誌を読み比べて、だまされないようにする必要がある。
 
 
とはいえ、参考書の解説が、断片的な解釈にならざるを得ないのも仕方ない。なぜなら、文量が限られており、背景となる知識をすべては解説しきれないからだ。紹介された哲学者の哲学書などは、その哲学者1人の著作だけでも何冊もの著作があり、とても参考書で解説しきれない。また、学習者側にも時間的な制約があり、背景となる知識をすべて学ぶだけの時間は足りない。倫理科目で扱う内容は、哲学史の全般であり、とても教育範囲が広いので、そのぶん、ある分野の説明では、参考書の説明が表面的な説明になってしまいかねない部分もあり、仕方がないのである。
 
 
また、2誌以上の参考書を読む事は、入試対策的にも、単純に暗記の負担を減らす。入試頻出の重要箇所は、どの参考書も書いてある。優先順位の低い知識は、一部の参考書にしか書かれていない。複数冊を読み比べる事で、頻出事項がハッキリする。
 
 
とはいえ、読む冊数にも、時間的な限界があるだろうから、とりあえず倫理の参考書の準備は2冊だけでいいかもしれない。そのあとは、問題集での問題練習などをしたほうが良い。参考書の3冊目に向かうよりも、問題練習のほうが需要である。問題集は、まずは基礎レベル・入門レベルで良い。