「高等学校国語総合/方丈記」の版間の差分
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高等学校古典B/方丈記 2014年11月30日 (日) 19:56 より、冒頭文について引用。 |
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== ゆく河の流れ ==
=== 一 ===
*大意▼
世の中のものはすべて、いつかは死んで滅びる。一見すると、長年変わりのないように見える物でも、たとえば川の流れのように、古いものが消えては、新しいものが来ているという結果、外から見ると川の形が変わらずに見えているだけに過ぎないように、じつは川の中身が変わっており、川の昔の水は流されてしまうように、決して、ある人が永久に繁栄しつづけることは出来ない。▼
*本文/現代語訳
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▲*大意
▲世の中のものはすべて、いつかは死んで滅びる。一見すると、長年変わりのないように見える物でも、たとえば川の流れのように、古いものが消えては、新しいものが来ているという結果、外から見ると川の形が変わらずに見えているだけに過ぎないように、じつは川の中身が変わっており、川の昔の水は流されてしまうように、決して、ある人が永久に繁栄しつづけることは出来ない。
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*語句(重要)
:・
:・'''よどみ''' - 川などの流れの一部分が、障害物で停滞すること、または停滞した部分。現在でも、文学に限らず、川や風などの液体・気体の流れで、障害物などにより、周囲よりも流れが遅くなり停滞している箇所がある場合、そのように流れの停滞している箇所の事を、「よどみ」(淀み)と言う。
:・'''かつ'''消え'''かつ'''結びて - 「かつ」は副詞。「かつ」の意味は「一方では」。「一方では消えて、もう一方では出来て」。
:・'''ためし''' - 前例。先例。
:・'''かくのごとし''' - このようなものである、の意味。「'''ごとし'''」は比況の'''助動詞'''であり、意味は「まるで・・・のようだ」。
*語注
:・うたかた - 水面の泡。はかない物のたとえ。
:・ - 。
=== 対句になってる箇所 ===
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。」
:と
「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」
において、それぞれ対句は、
:・「ゆく川の」 と 「よどみに浮かぶ」
:・「流れは」 と 「うたかたは」
:・「絶えずして」 と 「かつ消えかつ結びて」
:・「しかも・・・あらず」 と 「ひさしく・・・ためしなし」
などのように対句になっている。参考書によって区切り方が微妙に違うので、あまり厳密には、こだわらなくて良いだろう。
次の文の
「世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」にも対句がある。
:・「人」 と 「すみか」
が対句になっている。
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