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独立栄養生物(autotroph)
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同化のうち、二酸化炭素などの炭素無機物から有機物を合成することを'''炭酸同化'''という。多くの植物は、光合成による炭酸同化によって有機物を合成している。
同化のうち、タンパク質などの窒素化合物を合成することを'''窒素同化'''(nitrogen assimilation)という。
 
=== ATP ===
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=== 独立栄養生物と従属栄養生物 ===
植物のように、外界から水H<sub>2</sub>Oや二酸化炭素CO<sub>2</sub>などの無機物および、光などのエネルギーだけを取り入れて、生存できる生物を'''独立栄養生物'''(どくりつえいようせいぶつ、autotroph)という。
植物は、光合成によって無機物を炭酸同化できるのでも、独立栄養生物である。
 
いっぽう、ウシやライオンなどの動物のように、ウシなどの草食動物のように植物など他の独立栄養生物を食す必要のある生物や、ライオンやトラなどの肉食動物のように草食動物を食べる必要があったりと、ともかく他の独立栄養生物を直接的・間接的に食す必要のある生物を'''従属栄養生物'''(じゅうぞくえいようせいぶつ、heterotroph)という。いわゆる動物は、肉食動物も草食動物も、ともに、多くの動物は従属栄養生物である。
 
従属栄養生物も炭酸同化や窒素同化などの同化を行っているが、それら従属栄養生物の行う同化のもとになる材料の物質は、有機物であって無機物でない。
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亜硝酸菌や硝酸菌など、硝化に関係した細菌を'''硝化菌'''(しょうかきん)という。
 
大気中にも窒素があるが、植物は直接には利用できない。微生物の中に、空気中の窒素を取り込むことができる生物もいる。マメ科植物の根に住む'''根粒菌'''(こんりゅうきん)が、空気中の窒素を取り込むことができるこのような微生物が大気中の窒素を取り込む事を'''窒素固定'''(ちっそこてい、nitrogen fixation)という。ダイズの根に、根粒菌が住み着き、その結果、根にコブ状のものが、できる。ゲンゲの根にも根粒菌が住み着く。
 
窒素固定ができる生物には、ネンジュモなどのシアノバクテリア類(ラン藻類)、アゾトバクター、根粒菌などがある。