「高等学校生物/生物I/遺伝情報とDNA」の版間の差分

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性染色体の異常について、クラインフェルターなど
ターナー症候群について
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=== 性染色体 ===
性の決定に関与する染色体を'''性染色体'''(せいせんしょくたい、Allosome 、sex chromosome)と呼び、
それ以外の染色体を'''常染色体'''(じょうせんしょくたい、Autosome)と呼ぶ。
 
性の決定には、XY型、XO型、ZW型、ZO型の4つがある。
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*性染色体に異常が起きた場合の例 (参考)
人間ヒトの場合、通常の性染色体は女のXXおよび男のXYだが、受精後の発生のときなどによる染色体の分離時の異常などにより、その他の組み合わせの性染色体をもつ人間が生まれる場合がある。
人間だけに限らず、ほかの生物でも染色体異常は起こりうるが、まずは簡単な例として人間の場合で説明する。また、性染色体に限らず常染色体でも異常は起こりうる。
 
人間ヒトの場合、場合によっては染色体異常により、性染色体にXXYやXXXやXXXXやXXYYなどの染色体を持つ人間が生まれる場合もある。これらの染色体上の人間は、一般的に、先天的な障害(身体障害・知能障害)など身体の異常や知能の異常を持つ傾向がある。
これら性染色体異常の場合の、男女の性決定は、つぎの通り。
:XXXは女性であるが、知能障害などを持つ場合が多い。YYの人間は生きられず死んでしまう。
:XXY、XXYYは男であるが、精巣の機能不全や乳房肥大などの傾向を持ち、クラインフェルター症候群という。
:XYYは身長が高い男となる。
:Xのみの場合(これを「XO」(エックスオー)とかく)は、女性であり、低身長など発育の不全を持つ。このXOの場合をターナー症候群という。
 
一般的にヒトの場合、どの性染色体異常でもX染色体の数が多ければ、そのぶん女性的な特徴をもつ。同様に、Yが多ければ、そのぶん男性的な特徴を持つ。ヒトの場合、Y染色体を一つでも性染色体に持つと、男になり、男性器および精巣をもつのが一般的である
 
これらはヒトの場合であり、ほかの動物の場合は、かならずしも、同じような結果になるとは限らない。
 
=== 伴性遺伝 ===