「高等学校生物/生物II/タンパク質と生物体の機能」の版間の差分

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'''必須アミノ酸'''(essential amino acid)
脂肪とタンパク質の呼吸による分解
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好気呼吸でのATPの収支は、グルコース1分子あたり解糖系で2分子のATP、クエン酸回路で2分子ATP、電子伝達系で最大34分子ATPであり、合計で最大38分子のATPになる。
 
*脂肪とタンパク質の呼吸による分解
脂肪は加水分解されて、脂肪酸とグリセリンになる。その後、グリセリンは解糖系に入る。脂肪酸はβ酸化という過程を経て分解されてアセチルCoAになり、クエン酸回路に入る。
 
タンパク質は、まずアミノ酸に分解され、アミノ酸のアミノ基を、アンモニア(NH<sub>3</sub>)として遊離する。この過程を脱アミノ反応という。アラニンは脱アミノ反応によってピルビン酸になり、以降は、糖の分解でのピルビン酸の分解と同じ過程を経る。グルタミン酸は、脱アミノ反応でケトグルタル酸になり、クエン酸回路でのケトグルタル酸と同様の代謝をされる。
 
 
その後の分解の過程はアミノ酸の種類によって異なるが、最終的にどのアミノ酸もクエン酸回路で代謝される。ピルビン酸も、解糖系では最終的にクエン酸回路に合流するからである。
== 光合成の仕組み ==
=== カルビン・ベンソン回路 ===