「高等学校生物/生物II/遺伝情報の発現」の版間の差分

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用語のいくつかの英訳
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=== 緑色蛍光タンパク質 ===
オワンクラゲは緑色に光る蛍光タンパク質を持つ。このオワンクラゲの緑色蛍光タンパク質のことを'''GFP'''(green fluorecent protein)という。このGFPが、遺伝子組み換え実験での、組み込んだ遺伝子の発現を調べるための目印として、よく用いられる。
 
まず、GFPに紫外線を与えると、緑色の蛍光を発する。
 
調べたいDNA配列の一部に、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子を組み込む。すると、調べたいDNA配列が発現している箇所で、いっしょにGFPの遺伝子も発現し、その結果、緑色の蛍光を発する。調べたい対象の生物を生きたまま蛍光させられるので、生きたまま遺伝子の発現を調べることができる。
 
下村修(しもむら おさむ)が2008年に、オワンクラゲのGFPの研究でノーベル賞を受賞した。
 
調べたいDNA配列の一部に、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP、green fluorecent protein)の遺伝子を組み込む。こうすれば、目的の生物に組み替え遺伝子が組み込まれたときに、その生物個体に紫外線を与えると、個体が緑色の蛍光を発するので、区別できるようになる。
 
なお、ホタルの発光は、これとは異なる仕組みであり、ホタルの光は化学反応による発光でありATPを消費する。