「高等学校生物/生物II/生物の進化」の版間の差分

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新生代の第三期に、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル、ボノボなどの'''類人猿'''(るいじんえん)の祖先が出現した。
 
 
{{コラム|生きている化石|
[[File:Platypus.jpg|thumb|300px|カモノハシ。顔は右側。]]
古い地質時代に繁栄していた生物の子孫で、現在でも、その個体の体の特徴が、古い地質時代の体の特徴と、あまり変わっていない生物を '''生きている化石'''という。
植物では、イチョウやソテツやメタセコイアが、「生きている化石」の具体例である。イチョウは裸子植物だが、精子をつくる。
動物では、カモノハシやシーラカンスやカブトガニが、「生きている化石」の具体例である。
オーストラリアに生息するカモノハシ(英:platypus)は、子を母乳で育てるのでホニュウ類だが、卵生であり、くちばしを持っている。このため、カモノハシは、ハチュウ類から哺乳類への進化の間の特徴であると考えられている。
 
またカモノハシは体が毛におおわれている。このことからも、ハ虫類と哺乳類との近縁関係が、うかがえる。
 
 
*'''シーラカンス'''
[[File:Latimeria Chalumnae - Coelacanth - NHMW.jpg|thumb|300px|シーラカンスの標本。]]
シーラカンスは魚類の一種である。胸びれ(むなびれ)の内部にある骨のつくりが、両生類の前足に当たると考えられている。
}}
=== 人類の出現 ===
 
== 進化のしくみ ==
進化の大まかな仕組みは、以下の仕組みである。
 
:進化を起こす原因は、生殖などにおける、遺伝子の変化である。有性生物だろうが無性生物だろうが、遺伝子は突然変異により、世代ごとに少しずつ変わっていく。遺伝子の変化により、多様な個体が生まれる。環境が変化した場合、その環境に適応した個体が多く生き残り、やがて、その適応した遺伝子を持つ個体が増えていく。その適応した個体の遺伝子も、少しずつ変化していき、また、同様に、環境が変化した場合には、その環境に適応した個体が生き残り繁栄していく。
 
この仕組みの証拠を、地質時代の化石や遺伝子などの変化を追って、確かめていこう。
 
=== 化石の示す事実と解釈 ===
{{コラム|始祖鳥|
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Image:Naturkundemuseum Berlin - Archaeopteryx - Eichstätt.jpg|シソチョウの化石の標本
</gallery>
始祖鳥の化石は、鳥類とハ虫類との中間的な形質を持つ。鳥類のように翼や くちばし はあるが、ハ虫類のように爪があり歯がある。
(※ 未記述)
 
鳥類のほかにも、シダ植物と種子植物の中間的なシダ種子植物が存在していたことなどから、このように、中間的な形質を持つ生物がいる。
 
 
このことから、進化は、けっして急に全身の特徴が遺伝的に変わるのではなく、身体での少しずつの遺伝的変化が積み重なっていき、いつの間にか変わっていき進化が起きているというのが、進化の仕組みだという事が分かる。
}}
 
== 進化のしくみ ==
{{コラム|ウマの進化|
[[ファイル:Horseevolution.png|400px|thumb|ウマの進化]]
ウマの化石を年代順に並べていったところ、ウマの進化では、だんだん大型化していったことが分かった。また、指の数は、減少していったことが分かっている。これらの理由は、おそらく、生活環境が森林から草原へと変化していった結果だろうと考えられている。
 
ウマの祖先の進化は、ヒラコテリウム → メソヒップス → メリキップス → エクウス(ウマ)
と進化してきた。ヒラコテリウムの大きさは、現在のイヌほどの大きさだった。
}}
 
=== 分子に見られる事実と解釈 ===