「量子力学/量子力学の発展」の版間の差分

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ヴィーンの測定方法について、詳述
ヴィーンの件の参考文献について、脚注の文献の参考記事の原著者(外国人)および翻訳者の情報を追加
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[[FILE:Wiens law.svg|thumb|300px|各温度における黒体輻射のエネルギー密度の波長ごとのスペクトル]]
プランク以前の状況について、まず、1893年[[w:ヴィルヘルム・ヴィーン|ヴィルヘルム・ヴィーン]]によって'''[[w:ウィーンの変位則|ヴィーンの変位則]]'''が発見されました。ヴィーンは測定器に、既に天文学者ラングレーによって熱測定器として実用化していた[[w:ボロメータ|ボロメータ]]などを用いて電磁波の放射エネルギーを測定しました。また、この時代の光の波長測定の方法では、既にローランドなどによって光の波長測定の手段として実用化していたローランド式などの回折格子が、よく用います。そして温度の測定にはヴィーンは熱電対を用いて、測定を行いました。ヴィーンが用いた熱電対の材質は、白金-白金ロジウム合金の熱電対であるといいます。<ref>『20世紀の物理学』、丸善株式会社、編集:「20世紀の物理学」編集委員会、平成11年発行、 第1章『1900年当時の物理学』、参考文献記事の原著者:ブライアンピパード、参考文献記事の翻訳者:牧二郎および神吉健、</ref>
ボロメータとは、金属が温度変化した際の電気抵抗変化を利用して、電気抵抗の変化から温度変化を読みとり、その温度変化から熱エネルギーなどのエネルギーを測定する装置です。