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図、植物の系統
加筆中
256 行
 
子実体(しじつたい)
 
== 原生生物界 ==
真核生物のうち、植物界・菌界・動物界には、属さないものを、原生生物(げんせい せいぶつ)という。単細胞のものもあれば、多細胞のものもある。
 
=== 原生動物 ===
アメーバやゾウリムシなどの単細胞生物。ミドリムシも原生動物である。ミドリムシは、葉緑体を持ち、光合成を行う。
べん毛や仮足、繊毛などで運動を行う生物が多い。
 
ミドリムシは、べん毛で運動する。(ミドリムシを原生動物ではなく藻類に分類する場合もある。その場合、ミドリムシはケイ藻類またはミドリムシ類に分類される。)
 
 
=== 変形菌類 ===
ムラサキホコリなどの真性粘菌類、およびキイロタマホコリなどの細胞性粘菌などが、変形菌類。
 
 
=== 藻類 ===
==== 分類 ====
ケイ藻類など。光合成を行う、独立栄養生物である。水中で生活する。
光合成色素に、クロロフィルaが必ず含まれている。
 
ミドリムシを藻類に分類する場合もある。(ミドリムシは、藻類のうちのケイ藻類に分類される場合もあれば、藻類のうちのミドリムシ類という独立した類に入れる場合もある。)
 
藻類には、ケイ藻類、緑藻類、紅藻類、褐藻類、シャジクモ類などがある。
 
ケイ藻類と褐藻類とは、同じ光合成色素を持つ。
 
 
*ケイ藻類
ケイ酸の殻を持つ。
クロロフィルaとクロロフィルcを持つ。(ケイ藻類と褐藻類とは、同じ光合成色素)
 
ミドリムシが、ケイ藻類に分類される場合もある。
 
 
 
*緑藻類
アオサやアオノリなど。クラミドモナスやクロレラなどは単細胞生物であるが、緑藻類。
ボルボックスは細胞群体であるが、緑藻類。
 
緑藻類は、クロロフィルaとクロロフィルbを持つ。
 
シャジクモ類を、緑藻類に含める場合もある。
 
*紅藻類
アサクサノリやテングサ。
クロロフィルaを持つ。
 
 
*褐藻類
コンブやワカメなど。
コロロフィルaとクロロフィルcを持つ。
 
==== 解説 ====
*光合成色素と水深
光合成色素の違いは、届く波長の違いであり、水深の違いが原因。浅い海にいるのは、緑藻類であり、赤色光を光合成に利用している。深い海にいるのは、紅藻類であり、緑色光を利用している。
中間の深さの海にいるのが、褐藻類であり、青色光を利用している
 
*植物の祖先と、光合成色素
植物は、クロロフィルaとbを持ち、これは緑藻類の光合成色素と同じである。
したがって植物は、緑藻類から進化してきた、と考えられている。シャジクモ類と陸上植物で、細胞分裂の様式が似ていることから、近縁だと考えられている。
陸上植物の進化は、緑藻類を祖先として、シャジクモ類を経て、陸上植物が進化してきた、と考えられている。