「高等学校生物/生物II/生物の進化」の版間の差分

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用語のいくつかの英訳
'''ハーディ・ワインベルグの法則'''(Hardy-Weinberg principle)
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* 原人(げんじん)、'''ホモ・エレクトス'''
[[画像:Little world, Aichi prefecture - Main exhibition hall - Diorama - Living of Homo erectus.jpg|thumb|300px|原人の暮らし、火を道具として使い始めた。(模型、愛知県犬山市・リトルワールド)]]
今から200万年ほど前に '''原人'''(げんじん、hominid) があらわれた。
中国大陸の中国の北京(ペキン)の近くの周口店(しゅうこうてん)からは、 <big>北京原人</big>(ペキンげんじん、シナントロプス=ペキネンシス) のあとが発見されている。
原人の脳容積は約1000mLであり、猿人と現生人類の中間である。
323 行
Aとaの遺伝子頻度の比は、A:a = 2p:2q = p:q となり、親の世代と同じにA:a=p:qになる。
 
よって、このような集団では、遺伝子頻度は、その後の世代でも同じである。これを'''ハーディ・ワインベルグの法則'''(Hardy-Weinberg principle)という。
 
この法則の前提として、
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分子時計は、種間の類縁関係を測定する手段の一つとして用いられる。
 
また、DNAやタンパク質の変化など分子レベルでの進化を'''分子進化'''(ぶんし しんか、molecular evolution)という。
 
遺伝子の種類によって、分子進化の起こりやすさは違う。その遺伝子が少しでも変化してしまうと生存に不利な遺伝子の場合、分子進化は遅い。
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しかし、工業により大気汚染が進んだことで、白い地衣類が減ったり、また大気汚染の黒煙などにより、黒色のほうが目立たなくなった。このため暗色型が増えた。リバプールでは、暗色型は90%を超えるほどになった。
 
この現象を'''工業暗化'''(こうぎょう あんか、industrial melanism)という。オオシモフリエダシャクの工業暗化は、小進化の例でもある。
 
現在では大気汚染への規制や対策が進み、その結果、暗色型の個体数は減っており、地域にもよるが、暗色型の個体数は、明暗全体の個体数のうちの10%~20%程度である。